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【読書】BUSINESS FOR PUNKS ビジネス・フォー・パンクス


ビジネス・フォー・パンクス




このご本は、日経BP社様よりいただきました。
ありがとうございます。


イギリスのクラフトビールのメーカー「ブリュードック」をご存知かしら?

私はクラフトビールどころかビール全般を飲むことがないんです。
そもそも昔からあの苦味が苦手で、かつ最近は小麦が食べられなくなり、麦系のものもダメってことで、完全にビールからはおさらば状態なんだなぁ。

そんな私はブリュードックを知るはずもなかったんですけど、この本の発売にあたり、たまたま友達が出版記念のパーティーに呼ばれていて、FBのポストに「それはなんですか?」って普通に聞いてしまいました。


成功本でよく言われること、というか読んでいる実感として、よくよく思うことは、「成功物語は、後から成功者自らが作っている」ということです。


ですから、「誰しも、やりたいことに向かって、全てを捨てて頑張れば成功する」ようなことが書かれているし、「金の心配をしなくてもいずれ金は回ってくる」と説くものもあります。

最後には「今、始めるか、始めないかだ!」とね。

はじめさえすれば、あたかも成功するかのよう。


もしくはつぶさに、その会社の歴史を延々と述べ、その時々で素晴らしい出会いがあったのだと説く本もあります。


どうでもいいけど、どちらも絵空事だと思うし、話半分で聞かなきゃね!っていつも思っていましたし、います。


この本のはじめ、そんな懐疑的な私の心を揺さぶる言葉が出てきます。

圧倒的な確率で、企業は失敗に終わる。状況は最初から不利だ。スタートアップの80%が立ち上げから1年半で潰れる。1000社が中800社、10社中8社、5社中4社が、打ち上げ失敗で爆発する計算だ。これが事実だ。どう書こうが、楽しい話にならない。


ちょっとというかだいぶ衝撃を受けました。

そう、やっぱりスタートアップは8割潰れてんじゃん。

フリーランスだノマドワークだ、なんだかんだと言われる昨今、んじゃ自分を売り物にってことで始めたものもやっぱり潰れてんじゃん。


自分の人生なんで、失敗したって、そりゃそれでもいいかもしれないけど、そーじゃないでしょ?と思う中、「それでは成功するスタートアップとは何か?」というのを自分たちのパンクな哲学を元に紐解いていくのが本書で、他の成功本等とは一線を画す仕上がりになっていました。それだけに、中身にはうなりましたね。


ブリュードックのビジネスが実際にいいかどうかは私にはわからないです。

そもそも、ビールが飲めないことからして、ブリュードックのファンにはなれない。

だから、本当の意味で私がブリュードックを支える存在にはならないというのは、本書を読むとよくわかります。


彼がやろうとしていることは自分たちが作ったクラフトビールを売るってことじゃなくて、「世界にクラフトビールを愛する人たちを増やすこと」らしいですからね。


そのために、自分たちの作った最高のクラフトビールを届ける。


そして、それらを実現するためにできることはなんでもやるというスタンスです。

だから、本の帯にある通り、「ルールを破り熱狂を生むマーケティング」であり、「人の話は聞くな」「アドバイスは無視しろ」ってなるんだけど、この本を読めば、「人の話は聞くな」と言ってる意味も、「アドバイスは無視しろ」と言ってる意味も、この帯一つから、文章として受け取る過激さとは一線を画しているものとわかるはずです。


帯が示すほどにおかしなことでもなく、とても真っ当なビジネス体系であり、中を読めばトリックでもなんでもなく、現代のスタートアップのあり方そのものであり、最先端をいってるからこそ、受け入れられてきた、また、今後も世界に受け入れてもらうための施策を、次々に知恵を絞っている様子が透けてきます。


また、こういう本にありがちなのはファンを増やして過激にビジネスするという内容に終始すること、だったりするけれども、その点においても、この本は圧倒的に違っています。


スタートアップが続けられるために絶対に必要なこと。


そう、財務論の必要性を、本のはやいうちに説いているんです。


やりたいことがあって、何かを始めるとき、そのやりたいことに対する知識が乏しかったら、死ぬ気で会得するだろう。


それに加えて、スタートアップを続けるためには、やりたくないことだろうがなんだろうが死ぬ気で会得しなくてはならないもう一つが財務論だというのです。


それらは、確かにそうで、最初は素人だとしても、それらを人任せにしては絶対にいけないんだと説く。


そこに、彼らの本気を見た気がしたんだなぁ。

そういうところを抑えているからこそ、読み応えがあるし、嘘がないよなぁって思えたんですね。


それらに加えて、内容はさらに企業が大きくなっていく上で必要なチーム作りの話など、多岐に渡ってきます。


それらは、「あるスタートアップを成功させる」という小さなことじゃなくて、たとえ、スタートアップという形でなくても、仕事をする上を必要なこと。


いかに情熱を持って人を巻き込んでいくのか!?


ってことにつうじるんじゃないかなぁ?

正直、「自分の仕事にも使える!」と思ったことが、いくつもあって驚いたのでした。


さてさて、本書の最後にはこんな言葉が出てきます
ぼくは、
人のアドバイスは聞くな
と言った。
それはこの本に書いたこと
すべてにも、無条件で
当てはまる。



いやー、これで締めくくるか。


まさにパンクだわ。


というわけで、とても面白い本でした。
ってなわけで、早速、原書にあたろうということで購入しちゃったよ。
というのも訳文にあった日本語がすごく平易でわかりやすかったんだよね。

もし、日本語で受けた印象通りの英語ならば、そういう、英語書けるようになりたいなぁ〜と思ったりして。


すごい心を掴む言葉が詰まったご本だった!


これで、クラフトビールが飲める体なら、ブリュードックのファンになってるよ。きっとね。


マーケティングとか、それだけじゃなくて、チームで何かをやってる全ての人に読んでほしい一冊かも!


最後に、楠木建さんが解説を書かれてますけど、解説の方がよほど難しくて、私にはいらなかったかな?

あの解説で買うって人がいたら、個人的には驚きだったりする。

そんな楠木建さんの解説は置いといて、分厚い本ですが、この秋、攻略するにふさわしい一冊です!








楽天ブックス


author:ぷぅコッコ, category:ビジネス書感想, 20:55
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【読書】GRIT やり抜く力 人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける


やり抜く力――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける


GRIT
って言葉、知ってます?

私はこの本を読むまで知らなかったです。

GRITって言葉を調べますと、一番最初に出てくるのは「小さな塵」

。。。

なんか違いますね。


2番目とかいくつか見ていって、最適な言葉はこれかな?
「1. 不屈の精神と決断力(fortitude and determination)」


この本によると、「やり抜く力」

となるようです。


人を成功に導くものは「才能」ではなく、この「やり抜く力」である!
と、説いているのか?と思ったけど、そんなことないですね。


丁寧に読み解くとわかりますけど、人は成功者を見ると、単に「才能があったから」と思ってしまいがちですが、そんなことはないんだと。

一見、才能など微塵も感じさせないような人であっても、やり抜くことによって成功をつかむことができる。

というか、才能があったとしても、やり抜く力がなければ、成功をつかむことはできない。

というのが本質です。


そしてこのやり抜く力は、いわゆる「知能」のようなものとは無関係なんですね。


誰しも、薄々気が付いていることですけれども、そもそも「天才」と呼ばれる人たちは私たちの見ていないところで、地味な練習を続けています。

そもそもそういう「成功者」とか「天才」という人たちはそういう地味な練習も含めて、大好きだからやってるんだと思いたいですし、本当はそんな地味な練習すら、楽しみに変えるすべがあるんじゃないかと期待したりしますよね?

あるいは、同じだけ練習すれば、自分だって?そこまでいかなくても、まぁまぁなところまではいくよ、とかね。


実際のところ、地味で苦しい練習すら楽しいとか、天才だからやらなくてもできるんだとか、そんな「魔法のようなこと」は存在しないんだ!ということです。


じゃーなんで、成功するのか?


それは、どんなに苦しくても、練習が地味で楽しくなくてもやめない。

「やり抜く力」

を持っているんだというんですよ。


そりゃ、もちろん、何かを習得するのに、はやいか遅いかというのは当然、能力の差としてあるわけですけれども、それが全てではないわけです。


何かを習得する、そしてまた新しい課題に取り組む、そしてまた習得する、その繰り返しで、その繰り返しに耐える力が「やり抜く力」で、それらが今、とても注目されてるというわけ。


それじゃーなんでもやめずに、ダラダラ続けたら、一定のすごい人になれるかっていうと、そんなこともない。


それは、この本を読むまでもなく、普段、みんなが感じている通り。


やっぱりそんな自分を全部をかけられる何かってのには、簡単には出会えないもので、そこはいろいろやってみている人が本の中にもたくさん出てきます。


見つける時期も様々で、ある人は40歳を過ぎてから、そういうものが見つかるということもあります。


でも、それって、例えば3ヶ月かじって「私には向いてない!」とかじゃないのよね。


2年とか3年とか、まぁ、中学校、高校の部活くらいの期間をかけて、どんなに苦しくてもやり切ってみる。


そもそもそういうことができない人だと、最終的には大成もしませんよってなことが書いてあるわけです。


そう思うと厳しいような気もしますよね。


まぁ、でも、今のところわかっているところとして、とにかく「努力すること」「やり切ること」が才能よりも、よほど大切ってことです。


このご本の終わりの章にこんな言葉が出てきます。

「やり抜く力」は伸ばせるということ。
ひとつは、「やり抜く力」を自分自身で「内側から伸ばす」方法。
具体的には、「興味を掘り下げる」「自分のスキルを上回る目標を設定してはそれをクリアする練習を習慣化する」「自分の取り組んでいることが、自分よりも大きな目的とつながっていることを意識する」「絶望的な状況でも希望を持つことを学ぶ」などの方法がある。
もうひとつは、「外側から伸ばす」方法だ。親、コーチ、教師、上司、メンター、友人など、周りの人びとが、個人の「やり抜く力」を伸ばすために重要な役目を果たす。


これらが全てを表しているといえばそうなんですけど、言われるのは簡単だけど、やろうと思うと途方も無い。

でも、才能よりも努力の比率のが大きいのよって言われたら、ちょっと頑張ろうかなって思ったりしないかしら?


さてさて、このご本、非常に示唆に富んだいい本なんだけど、いかんせん、いろんな話が含まれてて忙しいです。また、時に訳本というのは訳者さんのくせで大変読みづらいものもあるんだけど、この本の場合は訳者さんの問題というより、おそらく著者さんと原著の作り方の問題なのか、非常に読みづらいです。


ものすごく面白いトピックスというか、非常に示唆に富んだ話だったので、私の場合は、早々に読み進んだんですけれども、お勧めするには読みづらさが鼻につきましたね。


困ったもんだ。


とはいえ、少なくとも世界で話題になっているようなので、読んで損はないと思いますよ!



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author:ぷぅコッコ, category:ビジネス書感想, 20:43
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【読書】ライザップはなぜ、結果にコミットできるのか


ライザップはなぜ、結果にコミットできるのか



このご本の著者さんのお話からしていいですかね。

上阪さんは著名なブックライターさんです。
それはなんだ?ってことなんですけど、ビジネス書をお書きになる著者さんのうちにはざっくり二種類の方がいらっしゃいます。

一方は、自分で全部本を書く人
もう一方は、インタビューを受けて、ブックライターがそのインタビューをまとめ、インタビューされた人が著者として本を出す人

ビジネス書というのは、ご存知の通り、非常に有名な経営者の方が著者である場合などもあります。その方々の経験を、私たちは、ビジネス書の形で知ることができます。

ですが、彼らはものすごく忙しい経営者であったりするわけですから、本一冊10万字を書ききる時間はそうそう存在しないわけです。
そこで、著者さんの時間を短縮し、凝縮されたエッセンスをブックライターというプロたちが本として、落とし込む。

実にwin-winの関係ですね。


それで、個人的に、私はこの上阪さんがインタビューされて書かれたご本というのに、すごく信頼を置いています。
何冊も読んだんで、間違いないと自負してます。


そんなブックライターの上阪さんが、自著として出される本についても、外れは「ない」です!




さて、話は変わり、ライザップ。。。

あの衝撃的なビフォーアフター。。。

ご覧になった方は少なくないと思います。
しかも1ヶ月以内なら返金保証

これさー、絶対、絶対怪しいビジネスだよね?
そう思ってました。
2ヶ月で例えば10キロくらいまで痩せることは確かに可能です。

これ、実際に大失恋をした時に自分に起こったことなんで容易に想像できます。
食べなきゃ減る。そりゃそーだ。


でも、あのぽっこり豊満だったお腹が腹筋バリバリのシックスパックになるって、あーた、「ないわぁ〜」ですよ。
しかも2ヶ月で?

もっとないわー。。。

そんな風に思っていた矢先の「上阪さんの著書」ですよ。


頭パニックです!

え、え、え、
これってもしかして、怪しいビジネスじゃないの?
だからこそ上阪さんが書くんじゃないの?
しかも、自著だよ。



他の人にとっては、あんまり引っかかりもしないポイントで、がっつり心掴まれちゃったわけですよ。


これは読まないわけにいかないじゃん。

だって、完璧怪しそうなビジネスが、実はそうじゃなくて「新しいビジネスモデル」かもしれないんだもん。


なんだって初めてのものは怪しいですよ。
それまで世の中にないんだもん。
だからこそ、知る必要あるでしょう!
ってことで、上阪さんがFBでポストされた瞬間から、読みたく読みたくて、たまらなかったです。


んで、日本で入手!

読みました!

読み始めから、上阪さんが実際に体験された事柄が、てんこ盛りで、確かに痩せていらっしゃるんです。
(そもそももともと上阪さんはふとってらっしゃらないです。それでも痩せてるのがポイント!)


すごいですよね!!


そもそもわたしが勘違いしてたのが、このライザップって、基本的には2ヶ月限定なのね。


この2ヶ月って時間が決まってるのが、まずポイント。


期間が決まっているということは、ゴールが設定できるってことなのね。


加えて、低炭水化物の食事と筋肉維持のための筋トレという極めて、真っ当なダイエット方法であるということ。


怪しい会社じゃなかった。


しかもその方法に間違いはない!


でもライザップの凄さは、「そのメソッドに間違いがない」ところではない。

その最大の特徴は、お客さんの二ヶ月後の結果にコミットする!
要するに「やり切ってもらう」というところにあります。


その方法が、単純だけど秀逸。

そりゃこんだけ強烈にサポートすれば、高額なのも、うなづけます。


その金額ももちろん本の中に書かれていますが、サポート内容と結果から見て、正直わたしの目には極めて妥当な金額に移りました。


そのくらい取らなきゃサービスは維持できない。


そして、お金をはらったから!というプラシーボ効果、みたいなものだけじゃなく、包括的なサービスがお客さんの「やりきる力」を引き出してる。


正直なところ、日本にいれば、今すぐ入りたいレベルの素晴らしい内容でした。

そのビジネスモデルも秀逸でした。

いやー、お腹出ちゃってんなぁ〜、困ったなぁ〜って思ってる中年諸君!

このご本を読んで、ライザップに足を運んでみてはどうかな?


それはさておき、痩せたい人だけではなく、
人が何かを「やりきる」には、これだけのサポートが必要だということを肌で感じることが、新しいビジネスを生み出す鍵です!

新しいビジネスモデル!のぞいてみませんか?
今の時代に、めちゃめちゃマッチしてると断言できます!

ライザップには興味ないし!って方が、手に取るのが絶対いいです!


それにしても、やっぱり上坂さんのご本は間違いないな!
面白すぎます。


さてさて、私は数年後でも、ライザップ台湾ができたら通ってみよっかなぁ〜と思ってます!

このビジネス、今後展開することはあっても、無くなることはない!と今回のご本を読んで確信しています!



書ききれないことはいっぱいありますので、ぷぅコッコと一緒にFBページで読書会しませんか?

読んだ感想
もうちょっとここが知りたいなどなど、シェアしてください。

今回だと、ライザップ実際に通ってみて本に書かれたことと比べてみたよ〜
なんて方いたら、是非是非教えていただきたいです!

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author:ぷぅコッコ, category:ビジネス書感想, 09:40
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【読書】ネクスト・ソサエティ


ネクスト・ソサエティ ― 歴史が見たことのない未来がはじまる




おそらく、著名人の読書をなさる方なら当然ご存知のドラッカーさんのご本です。


ドラッカーさんといいますと、私は「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら (新潮文庫)」を読んで、ものすごく感心して、「マネジメント[エッセンシャル版] - 基本と原則」に手を出したものの、、、読み終わらなかったという事実があります。


その頃からドラッカーさんにはちょっと苦手意識もあって手にとってなかったですね。


おそらく「マネジメント[エッセンシャル版] - 基本と原則」を読んだ時は私の方に受け入れる体制ができていなかったんでしょう。


今回は日頃、私の書くブログをチェックしてくれている友人が「読んでみては?」と勧めてくれたので、早速購入して読んでみました。


なるほど、友人が勧めた意味は読み始めてすぐにわかりました。


とにかく面白い。


大きくうなづきながら、読み進むと、ふと、あることに気がつくんです。


ん?これが書かれたのはいつだ?


そう、ネクスト・ソサエティが書かれたのは2002年ですよ。


2002年の頃にまとめられたビジネス書が、正しく、今、この2016年の社会で起こっていることを述べている。
14年も前に、今、起こっていることを予見していたということ。そして、その精度の高さに驚愕するのです。



確かに、会社ではパソコンが一人一台支給され、多くの連絡はメールで行われ始めていた、そんな記憶はあります。

もちろんネットも繋がってたし、文書はワープロじゃなくてワードで作ってました。

そうなると予見できるだけの材料はおそらくあったわけですが、そうは言っても、ここまでできるかな?というのが素直な印象です。


この本にかかわらず、世の中はグローバルだのダイバーシティだの言われておるわけですけど、そうなった時、原資となるものはなにか?ということを考えてみるわけです。


今や先進国の原資はなにかといえば、もちろんこのご本の中にも言及がありますが、「知識労働者」というわけです。
それは何かって言うと、例えば医者だったり、弁護士、看護師、挙げればきりがないけど、いわゆる有資格者、それに加えて専門的な知識を有している技術者、いわゆるブルーカラーのことを指しています。


工業自体というのは、効率化によって実質の「肉体労働者」いわゆる言われたことをルーチンでこなす層の働く場が、狭まってくるのは間違いないです。
だがしかし、開発を行っている「技術者」というのは「オペレーター」とは異なるわけで、その人達を原資として、先進国は、グローバルに繋がった世界の中で勝負をしていけるというわけ。


こんなこと言ってはあれですが、日本はチョット、その貴重な原資にあんまり気がついてくれてないかなって思ってます。


海外で就職した経験もプラスすると、だいぶ評価のされ方は違うかもってのが実感です。

それが日本の現状で、日本にいると八方ふさがり的に見えるというか、ちょっと難しいかなって思うことも少なくないけど、世界はこの「知識労働者」をある意味では認めているんですね。


それはまさにドラッカーがネクスト・ソサエティで指摘する通りで、大天才はもとより、「知識労働者」への待遇は日本のそれとは大きく異なります。


たまに世論で、「日本の技術を持って世界に出て行ってしまう技術者」なんていう言い方をされますけど、日本云々ではなく、自分が培った技術をもって、その技術を高く評価してくれる場所に身を置きたいと考えるのは、まぁ、残念ですけど当然というか必然というかそんな感じがしてます。


さて、ちょっと話を変えますが、今、中国は半導体にとても目を向けていて、買収を繰り返しているという事情があります。


中国の半導体会社の社長は「買収によって「知財」を得ることができる」
とはっきりと公言します。


日本の技術だと思っていたものは、リストラや買収などの形ではっきりと流出するものであり、ぶっちゃけ世界中で取り合いです。


本当だったら差別化は可能なんじゃないかと思いたいけど、それはまた別の話なので、ここでは、ここまで。


さて、私が書いたことは今の現状ですが、その現状について14年も前にドラッカーが正しく予見していることに驚愕するとともに、ある種自分の選択にも間違いはないなと思わさせられ、ちょこっとビックリかな?


加えて、この本が秀逸なのは、そういった知識労働者の話だけはなく、社会の構造、経済など全てを含め、包括的に話がなされているところです。


もちろん、自分が当事者として強く知り得るところに比べて、経済などの言及については、その予見精度をはかるのは難しいです。


実際に、日本は一見アメリカ型の資本主義をなぞっているように私の目には見えていたんですけど、先日「ドイツ人はなぜ、1年に150日休んでも仕事が回るのか (青春新書インテリジェンス)」を読んだ時から少し感じていたことでもあるんですけど、日本は、おそらく先進国の中でも、アメリカ型よりヨーロッパ型の方が親和性は高いのではないかとか。

その辺の考えをおぼろげに巡らすだけの材料をくれるのです。


いやー、面白い。


特に知識労働者に関する記事は、「ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉」以来の驚きというか深い納得をもって私の中で迎えられています。


さらっと一読しただけなんですけど、もう一度じっくり読みたい感じあります!

いやいや、その前に「ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉」再読しよっかな?

いやいや、読書会したいですね。


ってなわけで、一緒に読書会したいを実現できる!?かな?facebookページ作っちゃいました!

ぷぅコッコが読んだご本
ブログがきっかけで読んだよーとか
ここも注目ポイントみたいな読書の感想!

他にも、こんな本もぷぅコッコ、読んでみたら?など。
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ブログもアップしますけど、ちょっとタイムラグあると思うので、ちょっと待ってね。

いかんせん、やってみよっかなぁ〜ってだけな感じなので、まだまだヒヨッコすぎて。


それでも、FBページのが、ブログのコメントなんかより気軽に書き込めるかなって思います!





Kindle版はこちら
author:ぷぅコッコ, category:ビジネス書感想, 06:32
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【読書】こだわりバカ

こだわりバカ (角川新書)


このご本を知ったのは、台北でのこと。

もう直ぐ帰国というおりだったのもあり、実家に送付し、連れて帰って読んだということ。


こだわりバカ
とはなにか?


バカになるほど、こだわり過ぎちゃった人とか、企業のことか?とか、いい意味でこだわりにこだわってる人の話か?と勝手に想像してましたけど、全然違いました。


「こだわり」という言葉を自社のキャッチコピーに使うバカ
ということ。


確かに、行ったことがない店をネット等で調べて、
「厳選食材によるこだわり鍋」
なんてキャッチコピーが出てこようもんなら、すげー怪しいと思うわけ。

そもそもなにが厳選されてるのか?
どこにこだわってるのかわからない。

そして、一番残念なのは、そう書いている店は、大抵なにもこだわってないし、厳選されていると思われる食材も出てこない。


あー、残念


どーなってんだ。


人が予約してくれた店なら、黙って行きますけど、場合によっては、選んだ人、自身を疑いたくなるような。。。


次にもし、この人と行くときは、私が決めた方がいいなぁ〜

いや、むしろ、その人とはもう行かないかなぁ〜
時間無駄だしね

って思っちゃうような。。。


そんな感じまで漂ってきます。
結構冗談でもなく本気で。


そんなイメージのコピーは
空気コピーと呼ばれるらしいです。


まさに空気だな。


なにも書かない方が売れるかもしれない。


これは、もしも、本当に「厳選された食材」で、「こだわり鍋」を出していたとしても、空気コピーを使う、数多のこだわってない店に埋もれて、消費者に見つけてもらえないということを表しています。


ネットの情報なんて、大したことが書いてなければ大きいところが、なんとなくよく映るようにできているわけです。まー、そういうアルゴリズムで検索エンジンとかも動いてるよね。


だとしたら、同じようなことを書いた、本当にこだわってる小さな店なんて、検索の上の方にも上がってこないし、見つけられないよね。


それでは、検索対策しましょう
とか
ささるキャッチコピーを作りましょう。
ってことじゃないと思うんですよね。私は。


キャッチコピーとか、企業理念とかって、実は自分(お店だったり、企業だったり、大学だったり)と、お客様をつなぐ最初の架け橋だよね。


ささるキャッチコピーだって、もし、本質と異なっていたり、自分の企業のことを表していないならば、意味はないんじゃないかって思うんですよね。

ささるキャッチコピーが問題じゃなくて、そのコピーとその企業に一貫性があるのかってことだよね。
それで、川徹さんのご本には一貫して、「ストーリーの黄金律」の話が出てくるんですね。

それらの説明は、川徹さんの他のご本に譲るけど、要はどんなものにもストーリーがあって、そのストーリーに、時に、人は共感してものを買ったり、評価したりするんだよ。って教えてくれるわけです。


それでね、このキャッチコピーとか、企業理念とかってのは、そのストーリーをさらにものすごく短い言葉で人に伝えるってことが目的で、それでこそ、そのお店だったり、企業だったり、大学だったりを際立たせるわけなんだな。


だからこそ、「こだわり」なんて簡単な空気のような言葉で済ませてはいけないんだよ。


その「こだわり」はなんなのか?
初めて会ったその人にも気がついてもらえるように、その人の心に届くようにつけなくちゃいけないんだよ。


この本は、軽く読んじゃうと、「こだわり」とか「厳選」みたいな誰でも思いつくコピーじゃなくて、ちょっとはひねったら?ってことが書いてあるように見えちゃう。


本を読みなれない人はそう読んじゃう人もいるのかも。


でも、違うよ。


自分が売りたいものがあるのなら
それが商品であれ
お店であれ
企業であれ
大学であれ
これまでのそれらはどんなもので、これからそれらはどうしていきたいのか?これが一発で相手に伝わんないとダメだよ!
そういうコピーを真剣に考えてね。
ってことが本の中で、ずっと言われているわけ。


じゃー、そういうコピーを作るためにはどんな言葉が使えるのか?
というのが他の企業なんかの例で見られるということ。


これってまさに、自分の売りたいもの、やりたいこと、そんなものと真摯に向き合って、苦しみながら言葉を紡げってことなんだよね。


うーん。


さて、こうやって熱く語った後に、自分のブログ等につけてるコピーを見てみると。。。どーなんやろ?と思ったり。


いま一度、自分のブログとも向き合ってみようかなぁ。
と思ったりして。






author:ぷぅコッコ, category:ビジネス書感想, 19:44
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【読書】たった1つの図でわかる!図解 経済学入門

たった1つの図でわかる! 図解経済学入門

このご本はあさ出版様より頂きました。
素敵なご本をありがとうございます。


さて、私はこのご本の著者さんである高橋さんのご本が好きです。
というのを公言しておりまして、感想にも力が入ることまちがいないです。

ではなんで好きなのか?

単純に私の思う「頭がいい」という定義に合致する情報を提供してくれるからに他ならないです。

では、「頭がいい」とは何か?

これは「複雑な事象の本質を捉え、それらを専門としない人たちにも平易な言葉で確実に伝えることができる能力」だと考えています。



その意味で、彼の本はものの本質を捉えていると私は思っています。



さて、今回のご本、冒頭、まえがきの部分が大変秀逸なのですよ。

今回も?例によって高橋さんは、担当編集者にオトサレる形でこのご本を執筆されたのだと思うのです。

担当編集者さんは必ずしも経済学に明るくはないのでしょう。
しかし、そこで自分の知りたいことをもって、高橋さんを口説き落とし、本書を作り上げた。

日本に今、いる人たちにとって、「経済学」の何が必要なのか?
ひいては、自分たちの生活にとってどの部分の知識を知れば、政府が行おうとしている経済対策を理解できるのか?

そんなことを念頭に本書を作ったのではないかと、想像しています。

本はいっぱい読むけれども、実際には、誰が企画して、どうしてこのテーマで書くのか?ってなところは本職ではないからわからないです。

それでも、このテーマに関して、高橋さんに白羽の矢を立て、実に読みごたえがあるご本に仕上げたのは、すごいな!と思うんですよ。

まえがきに高橋さん自らが担当編集者を登場させるだけはあるなと、しみじみ思いました。



さて、私は経済学士でもなければ、経済学など目指そうと思ったこともないズブの素人です。

子供の頃から、ニュースを観てましたが、ニュースに出てくる用語の一つ一つ、大人になったら理解できるのかと思ってたんですけど、結局、興味なく、調べることもなく、高校生までの間に習うでもなく(いやっ、習ったのかもしれないけど、本質が理解できてなかったので、習ってないも同じ。)ここまで来てしまいました。

円高、円安についてすら、海外から万年筆を買うようになった数年前にやっと、それなりに理解した次第。。。恥ずかしいやらなんやら。

だが仕方がありません。

それが真実ですから。



そんな中、読んだこのご本!

経済学入門としてどうなのか?ということは、先にも述べた通り、専門に学ぼうと思ったことすらないのでわかりません。

それでも、私が生活していく上で、
「インフレ、デフレって結局何よ?」
「量的緩和って、どんなことでやるとどーなるの」
「アベノミスクって言葉はわかるけど、結局何やるの?そして、その成果は?」
「マイナス金利って、なんの金利がマイナスなのよ?そもそもマイナスなんかになったら預けないやん?」


みたいな、ごくごく当たり前にニュースで言われるけど、誰に聞いてもちゃんとした答えが返ってこない事象を次々に、本当に「1つの図」のみで説明しきっていただきました。


本当に1つの図というか1つのグラフだけ。


これによって、経済学が分かった気になって、経済について語れるとかでは全然ないけど、ちょっとした国の施策を見て、自分の生活にはどんな影響があるんだろうということを考えることは十分にできると思います。


経済学を本格的に学ぼうってわけでない大人は、これで十分じゃないだろうか?

私はそんなことを思うのです。


これね、ご本の形になってるので、グラフとしては「一枚の図」で出てきちゃうんだけど、それぞれの線が「シフトする」ってのが大きな意味を持つんだよね。

だから、きっと、これはパワーポイントなんかのアニメーションになってたら、この10倍は分かりやすかっただろうなぁ〜って思ったんだな。

なかなか紙の本では難しいけど、それを補うために、二巡目は2本のマーカーを持って、机に向かって読んだらもっと理解が進むんだろうなって、ちょっとワクワクしちゃいました。



ってなわけで、
内緒ですけど、実はさっきぷぅコッコねーさんが示した



「インフレ、デフレって結局何よ?」
「量的緩和って、どんなことでやるとどーなるの」
「アベノミスクって言葉はわかるけど、結局何やるの?そして、その成果は?」
「マイナス金利って、なんの金利がマイナスなのよ?そもそもマイナスなんかになったら預けないやん?」


っての、よくわかんないんだよね〜って方は、絶対読んだ方がいい。

そして、経済学部を出た人たちに上の質問を改めてしてみてください。

私がはじめのころに書いた高橋さんの「頭の良さ」を感じることができるはず!

あっ、でも、間違っても自分が説明する方にたっちゃダメですよ。

学問としては経済学深いですから、無用な争いは避けるべきです。

「それ、違くない?」って仮に思っても、心の中にしまって、家に帰ってまたこの本を開いてください。


そうやって考えることで、もっと興味がわけば、経済学の別の入門書を読んでもいいし、どんどん興味の対象を広げたらいいんじゃないかな?


もう一回、いうけど、青字で書いたところ、一つでも疑問があれば、絶対買って読んでみて!!

これ以上わかりやすい説明は、残念ながらないよ!

それぐらい本質的なことが書いてあります!






author:ぷぅコッコ, category:ビジネス書感想, 21:44
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【読書】自分の時間

自分の時間 (単行本)




本屋さんで、しかも台北の本屋さんだよ!において、佐藤優さん推薦の帯が付いてたもんで、思わず買ってしまったご本。


まさか、こんな良書に出会えるとは。

だから本屋さんはやめられない。。。

このご本、中を読んでみるとわかるけれど、このご本が、最初に売り出されたのは1908年とも1912年とも、はたまた1920年と書かれることもあるみたい。


実はこの発売年にはあんまり深い意味はなくて(それぞれに、それを発刊年とする意味別にあるけれども、私にとってという意味でね)、要するに100年以上前の本だということ。


これまで、時間術の本はいっぱい読みましたけど、それらの概念の元となるのがきっとこのご本なんじゃないかと感じます。


これを一冊持っていれば、他の本はいらないです。


深く味わい、何度も読み返したくなるような思考を刺激する言葉が随所に見られ、それでいて、全ては簡潔に書かれているので、本自体は物凄く薄いです。

読むだけなら、おそらく1時間もかからない。


でも、そこで、この本は問いかけてくる。

朝起きるとあなたにはまっさらな24時間がある。
これは貧富の差に関係なく、絶対的に、平等に各個人に訪れる。
その贅沢なギフトを、どう使うのか?
意識して、自分を磨くために使うかどうかが最終的に人生を豊かにするということに近づく第一歩だ。
っていう、いわゆる時間術で言われることが全ては凝縮されている。


読みながら何度も唸り、その中に出てくる哲学書を早速、発注しちゃったぐらい突き刺さる言葉が並んでいたなぁ〜。


さて、日頃、ブログを書いていると、ふと、「なんでこんなことやっているんだろう」って思うことがある。


多分、私がブログを書くのに割いている時間は、皆さんが考えるそれよりも短いと思うけれど、その短い時間ですらも、1日24時間という私に与えられた時間の中で捻出するもので、ブログを書いたからといって時間は増えることはない。


では、なぜ、ここに時間をかけるのか?


それは全て自分のためで、自分の人生を豊かにするための一つだ!ということをこの本を通して再認識させられたのよね。

本を読まなくても、ブログを書かなくても、それぞれの人の毎日には、仕事があって、日々を暮らして、お酒飲んでテレビ観て寝る、ってのでも人生は過ぎていくし、生きていける。
そこに、あえて、本を読んだり、調べ物をしたり、ブログを書いたりする「自分の時間」を持つということは、私の人生を豊かにしてくれることに他ならない。


でも、「これが時間術における最高の本だよ」、とかだれも教えてくれないんだよ。


だから、遠回りしていっぱい本を読んで、最後に、神様からのギフトのように本に出会う。


そうなるためには、自分の時間の中で、本を読み、それらを味わい、考える時間が絶対に必要というわけ。


贅沢だなぁ〜。


全てはこういうところに繋がってるんだな〜。


ある種の感動があるなぁ〜。


ということで、ジンワリ感激。


もう一度読もう。
いやっ、もう一度と言わず、もちあるこう。



こんな素晴らしい本には数年に1度も会えない。



ぜひ、本屋さんで立ち読みでいいからまずは見てみて。



私は、原書の方に当たってみようかと思ってます!
(すでに入手済み!)







author:ぷぅコッコ, category:ビジネス書感想, 06:31
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【読書】ドイツ人はなぜ、1年に150日休んでも仕事が回るのか

ドイツ人はなぜ、1年に150日休んでも仕事が回るのか (青春新書インテリジェンス)


このご本買ったのいつだったかしら?
忘れちゃったけど、休みを取ることってのと、仕事が回ることって、両立できるんだよなぁ〜と思って買った記憶がある。


このご本からは、ドイツ人の気質と、ドイツが目指している経済というのが透けて見えてくる。


著者さんは25年間に渡り、ドイツで生活されているようですが、だからこそ見えるものがあるんだと、思えてならなかったです。


さて、日本について考えてみると、日本人の気質には必ずしもマッチするとは思えない英、米型資本主義が横行してまして、まぁ、そのまんまその煽りを受けているのが見て取れます。


かといって、じゃぁ、ドイツが目指している経済が日本にしっくりくるかというと、私はそうじゃないんじゃないかと思うんですね。


それはなぜかというと、どちらの経済体系にしても、「個人は個人の権利を正しく主張し、かつ、他人の権利を尊重する」という、個人の権利の尊重があるわけです。


そうやって、日本をのぞいてみると、「個人の権利を主張して、全体に迷惑をかけることは悪である。」という思考です。

個人の権利を云々する前に、他人の権利は自分の権利と同じように尊重されるべきであるという視点が抜けている。

結局、長時間会社にいなければならない理由は仕事そのものではなく、慣習だということも少なくないんじゃないか?と思うんですね。


一方で、「長く会社にいれば、評価される」というのは、一定の成果が出せなくても「あそこまで長い時間会社にいるんだから頑張っているはずだ!」という思い込みにより成り立ってるんじゃないか?ってなことも思います。


「若い時は、残業代で生活を成り立たせていたのよ!」
っていう、エンジニア層は少なくないし、
仕事がなかった時期でさえ
「長いこと会社にいないと、(残業代稼げないから)車のローン払えないし!」と悪びれもせず、言ってのける人もいました。


日本で成果主義が流行ったけど、それもうまくいかず、
正社員は残業したら残業代が出るのに、同じ仕事をして、残業したって残業代のでない非正規社員がいる。
会社は正社員を絞り、非正規社員が増えて、ますます格差が広がっている。


成果主義がうまくいかないのは、成果を正しくはかることができないからです。

残業がなくならないのは、マネージメント層のマネージメント能力がないからです。


って言ったらみんな納得しますかね?

それで、自ら、そんな流れを断ち切ろうってことで、「自分は工夫して残業しない」ってことを達成できる人は少なくはないです。

でもね、それって、必ずしも誰もができるわけじゃないんですよ。

本当のところはどうかわからないけど、上司の目が気になる人もいるだろうし、同僚の目が気になる人もいるでしょう。
特に仕事以外に自分でやることがないんだったら、そのまま残ってるだけで、残業代がもらえるんだから、もらったほうが良いですよね?

だから、特別な理由がある人しかできないんです。


どーでも良いけど、変じゃない?


もしも日本で、同じようなこと、残業をなくし、休暇を確実に取ることをしたいとしたら、まずは今ある法律を確実に遵守させる仕組みづくりをすることからですよね。


ドイツの30日には及ばないにしても、数年働いた人なら20日程度の休暇がもらえる。


でも、その取得率は?


「厚生労働省が2016年4月以降、社員に毎年5日間の有給休暇の消化を義務付ける方針」ということが2015年の2月の日経新聞に載ったそうですが、これを確実にやらなかったら罰則が課させるとかでない限り、取得率、伸びないですよね?

有給をもらえることが権利ではなくて、権利というのでは正直生ぬるく、義務として、確実に管理し、違反した企業に関しては罰則が課される。。。


くらいならないとダメだと思うんだよねぇ〜。


でも、本当に有給休暇をとって、きっちり定時であがるという働き方が本当にいいのか?いま一度考えてみたらいいと思うし、もし、本当にしたかったら、できる土壌も日本にだってあると思うのよねぇ〜。


個人としてどうにかしたい場合は、試してみたらいいと思うし、それ以上となれば、日本はどういう国になりたいのかってのを真剣に考えて、実行しないとダメだと思うんだな。


すっかり、ドイツのことは置いてきぼりにしちゃいましたが、台湾で働くのに飽きたら、ドイツも良さそうじゃない?ってこのご本を読みながら思っちゃいました。


いやはや、世界はまだまだ活躍させてくれる場所、ありそうですよぉ〜。








author:ぷぅコッコ, category:ビジネス書感想, 16:01
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【読書】人生の教養が身につく名言集

人生の教養が身につく名言集 (単行本)

こちらのご本、著者である出口さん、ご本人から頂きました。
素敵なご本をありがとうございます。

出口さんが出されているビジネス書と言いますと、保険のご本を除いては、すべてブックライターさんが書かれていることが知られています。


今回のご本についても、例外なくブックライターさんが、出口さんのお話を聞いて本としてまとめられたようですが、実に「出口さんの語り」らしい仕上がりになっていて、出口さんを敬愛する1人としてはものすごく嬉しく、かつ、興味深く拝読させていただきました。


読み進むと、止まらないってやつですね。


さて、冒頭、「はじめに」を見ますと、こんなことが書いてあります。

教養とは、人生を面白おかしく、そしてワクワクさせてくれるツールです。


「物を知っている」とか、「情報を持っている」という人が「教養がある」人と理解されることもあるようですが、それって、例えば、「東大生は東大に入るくらいだから、一様に頭がいい」とか、そんな表現に似ている気がします。

確かに、東大生は、そこに入学したすべてのひとが、ある一面で素晴らしい能力を持っています。
試験を突破するというのは、ある意味素晴らしい能力の一つです。

でも、それが「頭がいい」ってこととは直結しないんじゃないかと思うんです。

必要条件でも、十分条件でもない。


「頭がいい」と一口に言っても、それぞれの定義によって異なるとは思いますが、私の中での「頭がいい」の定義は「圧倒的に話が面白い人」のことです。


何かを人に話すときというのは、ある状況を咀嚼し、自分の頭で考えて、相手に伝えるという順番を経る必要があります。


それらが分かりやすく、かつ、面白く、人を惹きつけるものに昇華できる能力というのは、すごいことで、話をしてるうちに「この人頭いいなぁ〜」って思うわけです。


でも、これ、別にテストがよくできるとか関係ないんだよ。


歴史の年号を覚えている人はすごいけど、私にとってはその「頭の良さ」は私の興味の対象じゃない。

むしろ、その時代を、さっき見てきたかのように語り、聞き手に想像させ、身を乗り出すように聞きたくなる話をする人は「頭いいなぁ〜」って思うわけです。


その意味で、教養というものに関しても「ただ単に何かを知っている」そして、その「ただ単に知っていることが無駄に多い」と言うだけでは、教養のある人とは言えなくて、それらの上に立って、まずは本人が、いかに「面白く、ワクワク」し、かつ、その「面白さとワクワク」を他人にも分け与え、共有できるか?ということこそが、「教養がある」ってことなんじゃないかなぁ〜ってね。


その意味で、このご本は、出口さんの普段のお話を想像させてくれて、かつ、繰り出される名言から名言の発言者への興味、「この人誰だろう」という疑問を起こさせ、自分でも調べたくなっちゃうような構成になっています。


「人をぐっと引きつけて、離さない」、そんな感じですね。


それはぷぅコッコねーさんが、出口さんに傾倒しているからでしょ?
と、言われれば、それまでですけど、
すくなくとも私自身のことを言えば、これまでの出口さんの話や、このご本によって、ほんの少しですが、「巨人の肩に乗っているから、遠くを見ることができる」って名言の状態をまさに体現できているわけです。


さらに付け加えますと、これまでいくつも出口さんはご本を出されていますが、もしも出口さんのご本から「巨人の肩に乗っているから、遠くを見ることができる」ようになりたいなら、このご本はかなりいいですね〜。
ただし、一つ一つはかいつまんであるので、もしも深く知りたくなると、膨大な原典にあたらなくてはいけないかもしれない!というおまけつきです。

その辺は悪しからず。

それもまた、読者の方が更に深く、教養を身につけるため、このご本が仕掛けたことなのかもしれません。




さて、この本に出てくるどの名言も、そこに書かれた出口さんのお話も、とにかくみんな面白いわけで、正直なところは、しのごの言わずに読んでみて!と言いたいわけですが、その中でも私が特に心掴まれたところがありますので、そこについてちょっとコメントしようかな。




もうかれこれ2年半くらい前のこと。
私は出口さんの「出口治明氏と古典を精読する会 第二期」に参加する機会を得ました。

貞観政要という一冊9000円もするご本を上下巻で2冊も買ってのぞんだわけですが、これがものすごく良い本で、読めてよかったと、今更ながらに思っています。

その中の一節にこんな名言があります。

「それ銅をもって鏡となせば、もって衣冠を正すべし。古をもって鏡となせば、もって興替(国の行く末)を知るべし。人をもって鏡となせば、もって得失を明らかにすべし。朕つねにこの三鏡を保ち、もって己の過ちを防ぐ」

三鏡の話は、今日ご紹介しているご本の中でも言われる通り、貞観政要の中で語られている有名な一節です。


残念ながら、この部分を出口さんと一緒に読んだわけではないですが、貞観政要という本、大切なことは幾たびも幾たびもいろんな場面で、言葉を言い換えて、出てくるんです。

関連ブログ記事はこちら


皇帝として人をおさめるのに必要なことだからこそ、何度も形を変えて出てくる。


この三つの鏡
一つ目は本当の鏡
二つ目は歴史という鏡
三つ目は人という鏡


本当の鏡は身なりに問題はないか?いつ何時、何があっても「準備万端」でいるかどうかということを教えてくれます。


歴史という鏡は、国がこれからどのように発展するべきか、過去の失敗や成功例から学べることを教えてくれます。


そして三つ目、人という鏡。
この貞観政要は李世民という皇帝の話ですが、そのそばには魏徴という凄まじくできる側近がいました。

この人、皇帝のことなんて御構い無しに、「そんなことしちゃダメです!」「皇帝がいい加減だったら、部下もいい加減になるでしょ?」と、いつも皇帝・李世民を諌めているのです。

そもそも李世民と魏徴の出会いからして、もう魏徴ってば、打ち首じゃない?みたいな感じのところからですけれども、それは貞観政要を読まずとも、今回のご本に出てきますので、是非、参照していただきたい。

とにかく、まぁ、李世民という人が諌められることを良しとした、むしろ、自分ではわからぬ自分を教えてくれる鏡として魏徴をそばに置いたということそのものが、この皇帝の器を示しています。
もしも器の小さい皇帝なら、私が読んだ限りでも、魏徴は10回くらいは打ち首になってもおかしくないかも?と思わせるくらい、皇帝に対して、歯に絹着せぬ物言いです。

でも、そんな感じで皇帝に臆することなく発言する、だからこその「鏡」であると李世民はいうのです。


この名言、一番最後の鏡が一番得難い。
人からの指摘はなんてあまり気持ちの良いものではないのですが、それこそ、自分ではわからないものですから、どんなものであれ受け入れるべきであり、ありがたいものなのです。


その得難い鏡を持つことを心に据えておくだけでも、人生は豊かになるんじゃないかと、想像するんですよね。


それで、この「三鏡」の話
正直にいえば、古典を精読する会に出るまで、私は知りませんでした。


でもこうやって、いろんな偶然から、貞観政要に出会い、そして、「三鏡」を知る。

自分をそして、国をおさめる、といっても、皇帝じゃないから、自分の立場に置き換えるとすると、自分をそして、他人をマネージメントするためには「三つの鏡(三つの模範となるもの)」が必要になると、時間が経てば経つほど、仕事をすればするほどに身体に浸透してきます。


これが、これこそが、「教養」ってことじゃないかなって、思うんですよね。


それで、この「三鏡」以外にも、このご本の中には、もちろん心掴まれる名言はいっぱいあって、書きたいと思うことは尽きないですが、それは私のブログじゃなくて、ご本の方に譲れればいいかなと思います。


中にはよく知られた名言もありますが、加えて、よほどの読書家でない限り、知らない名言が出てくると思いますし、その背景や、なぜその名言を出口さんが選んだのか?そんな話がてんこ盛りです。


ほんと面白いわ〜。


でもね、この本を読んだからって、即、「教養」が身につくかというと、そんなことないと思うんですね。
これは入り口で、実際には原典にあたるのがいいと思うんです。

そんなの無理よ?って思います?

でも、これだけは言えるかもしれません。
たとえ、教養に深い造詣がなかったとしても、この本を読むことによって出口さんの言うところの「教養とは、人生を面白おかしく、そしてワクワクさせてくれるツールです。」
というのを感じることができるのではないかな、と。


ってなわけで、教養って言葉が流行る昨今ですが、「教養ってなんでしょうねぇ〜」と引っ掛かりを覚える方は読んでみられるといいと思いますよ。


面白いです。


ほかにももちろんぐっときた名言は本書の中にいっぱいあるけど、それらは私の心の中にしまっておきます。


もしかしたら、思い出した頃にブログに書くかもねぇ〜。



author:ぷぅコッコ, category:ビジネス書感想, 18:10
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【読書】ゆるすということ

ゆるすということ―もう、過去にはとらわれない (サンマーク文庫)




わたしは無類の万年筆好きなのだけれども、実はひとつ自分を鼓舞するためにやっていることがある。

生活全般がパッとしない時
それは、仕事がうまくいかない時だったり、生活における諸々だったり、対人関係だったり。。。

なんとなくカテゴライズされているような気持ちになるけど、実は問題は何れにしても、アドラー心理学で言うところの「対人関係」なんだろうと思う。

そういうモヤモヤで体が動かなくなる。。。までいかなくても、どうにかできないだろうかと思う時、休眠している「超お気に入りの万年筆」もしくは「これまでインクを入れたことのない万年筆」を下すことにしている。

半分は儀式みたいなものだけど、そうやって、ライフログノートに向かったりすると、とても気分が良いので、いろんな悩みは解決こそしないものの、心持ち的には「まぁ、いいか!」という気分になったり。



ある日、いつも同じように「休眠中の超お気に入り万年筆」を下ろしたので、FBに何気なく投稿してみた。

どうしてそう聞かれたのか?
どうしてそう答えたのか?
よくわからないけど、
「今日はどうしてその万年筆?」という友人の問いかけに対して、
「なんとなく、生活がパッとしないから」と何気なく答えた私。

そうすると、彼は何気なく今日紹介するご本を教えてくれた。



私は、人に勧められた本は、可能な限り読むことにしている。

そんな何気ないやり取りの中の本だったけど、早速、アマゾンで取り寄せてみた。
(どこにいても本が届く。。。便利すぎる時代である。)
このご本、文庫本なので、台湾までだと送料のが余裕で高かった。


届いた本は、とても薄く、いつでも持ち歩けるかのような軽さだった。


それでも内容は濃い。。。


一貫して、人を、そして自分を「ゆるす」ことについて書かれていた。


この本を読む少し前、自分の小さな「箱」から脱出する方法というご本を読んだんだけど、この本、濃すぎて、私にしては珍しくブログにまとめることができずにいた。

この本のメインのテーマは「自己欺瞞」。

その本を読んでいたせいもあるんだけど、この薄い本で言われる「ゆるす」ことの重要性がページをめくるたびに体に染み渡っていくのがわかった。


「ゆるし」の話というのは、誰しも頭ではわかっているんだと思う。
どんなに頑張っても、もう過ぎてしまった「過去のこと」を裁くことはできないし、それをゆるせずにいるのは、残念ながら自分だけで、ゆるしたくない相手は、私がそんな思いを抱いて、心を痛めていることすら、意に介さない。


そう、どんなに思っていても、届きはしないんだな。
ましてや、それによって相手が呪われたりするわけでもなく、過去のことをうじうじと悩む自分の方が呪われたが如く、体調を崩したりする。


その全ては、「ゆるす」ことによって手放さなくてはダメだし、手放すことによって、凝り固まった「心」だけでなく「体」もほぐされていくんだな。


頭では、頭ではわかっているんだよ。


そうはいっても、「やっぱりゆるせないことはあるじゃないか?」


そのことに対して、この本は言う。


ゆるしは妊娠と似ています。妊娠は、「妊娠しているか、妊娠していないか」のどちらかで、「ある程度妊娠している」ことはありえません。これと同じで、「ある程度ゆるす」というわけにはいきません。ゆるしは完全でなければならないのです。


これは、ちょっと衝撃だった。
妊婦になったことがある私にとっては、目を覚まさせるほどの強烈な言葉だった。


そっかぁ〜なるほどね〜。


そうやって読み終えた本を眺めて、今度は咀嚼というか自分に浸透させるために、ノートに書かれていることを書いてみたりして。

そんなことで、本を反芻したりしてる。

「ゆるす」ことって実は、簡単じゃない。
本当に簡単じゃない。
しょーもないことで、日々怒ってて、さらに、こんな歳になると自分の人生において、ゆるしがたいことなんて、一つや二つはあるでしょうよ。
本に書いてあるほど、簡単には手放せないじゃない?


そう思っちゃうわけだけど、これまで読んだ数多の本が、私にメッセージを届けてくる。

「ゆるさないと、前に進めないよ」

本がメッセージを届けてくれると思ってるけど、実はそれが心に引っかかっているってことは、自分がそのメッセージを受け取ろうとしてる、というか受け取りたいと思ってるだろうね。


この本だけ読むと、ちょっとスピリチュアルな感じがして受け入れられない人もいるかもねー。

そういう人は、先にあげた自分の小さな「箱」から脱出する方法と一緒に読んでみたらいいかも。

どちらの本の理解も進む?かもよ?


今は、このご本を教えてくれた友人にただただ感謝!












author:ぷぅコッコ, category:ビジネス書感想, 06:20
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