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【徒然】積み重ねたものの先にあるもの
実は私がブログを書き始めたのは、単純にブームにのったってのが本当のところ。

2008年ごろ、勝間和代さんの本が大ブームしたのよね。
自己への投資を説き、ブログを書くことでアウトプットして、自己をブランディングすることで、年収は自ずと10倍になっていく。(うろ覚えなんで、そんな内容ではないだろうという批判は無しでお願いします。私はこの本をそう読み解いたというだけなんで。)

そこで、思う。

自己への投資をして、ブログを書けば年収は10倍になるんだろうか?


まぁ、そんなことを真剣に考えたかは覚えてないけど、本を読み漁り、ミクシーだったけど、日記形式で、何かを書き始めた。

その時のメインは、2人の子供を抱えて、2人の子供の子育てが、その当時の記憶がぶっ飛ぶほど辛かったんだな。


24時間、文字通り24時間


寝ては起こされ、会社に行き、正直会社で仕事してる方がよほど楽だと思った。
お茶していい時間とかあったからね。
それも1人で。

当たり前だけど、育児してるお母さんにそんな時間はない。



それはそうだったんだけど、仕事は、特に2人目を産んで復帰した後の仕事は、私の慣れ親しんだものではなく、新しい仕事になってたから、仕事でも随分苦労したんだ。本当はね。

知ってる人はほんの少ししか居ないし、おそらく、その姿を当時の上司は遠巻きに心配しながらみて居たんだろうと思う。

年間でとってた休暇もマックス使ってたし。

随分と会社には助けてもらった。



文字通り、24時間忙しかったんだな。


そんな時、ふと思った。
「子供を育てる義務はある。あるけど、私はこの子たちを可愛いと思えているか?」

正確な表現ではないかもしれないけど、「子供を可愛いと思えてないんじゃないか?」
という漠然とした不安があったからね。

だって、家事に追われて、遊んであげることもできてないし、
一緒に楽しいって思える瞬間あるのか?

そんなことを思った。


そんな頃、勝間和代さんの本を読んだんだったと思う。


「アウトプットとしてのブログを書くこと」
を説く彼女の文章に、私のできるアウトプットを考えた。


私はその時、ふと、私の24時間の中に5分でいいから、子供を愛おしいと思う時間を探そう。

そのたった5分を見つけたら、それをアウトプットすればいいじゃないか?


そんなことを思ってた時、ミクシーとはいえ、そんな「日記」みたいなものを書くのはどうなんだろうとうじうじしてはじめられずにもいたのね〜。


書きはじめた日


保育園に子供を迎えに行ったら、お迎え口にヒマワリが一本だけ健気に咲いていて、それをみて、なんとなく始めようと、決めたんだったなぁ〜。


だからその時からヒマワリが私のトレードマークだし、ぷぅコッコというハンドルネームも変えてない。


おそらく私が今、書いた私の「過去の記憶」は私が都合よく覚えていたいところだけを憶えているというより、そんな感じだったんじゃないかと改ざんしてるんだろうなと思う。


でも、そのおかげで、確かに育児は大変なんだけど、私には少なくとも1日のうちに5分は子供を愛おしいと思う時間を探して、見つけていた自負がある。




そして今のこと。


実はその頃、「本を出版しましょう」ってのも流行ってまして、その流れで、出版にこぎつけた人も何人もいました。

ブログで生計を立てて、仕事の自由を獲得しようってのもあって、実際にはブログで生計を立てていらっしゃる方も少なからずいらっしゃる。


そういう生活に憧れなかったかと聞かれたら、憧れたりしたね〜
普通に。

自分の好きなことでお金が稼げて生きていける。
すごくいいことじゃない。

ほんとそう思ってたし。


でも本にしたいこともなかったし、ブロガーさんたちの「まずはじめてみよう」に一部は共感するけど、「今、やってる自分に合わない仕事を捨てて」みたいなのはどうしても無理だったし。
(定期収入があるサラリーマンというのは実はとても魅力的だし、私1人では、できない、大企業だからできる面白い仕事ってのが実はあるからね。)

単純にだけど、仕事が面白かったんだな。

多分。


嫌なことがいっぱいあるんだ。

お金もらってるとはいえ、なんで?
って思うこともあるんだ。

できない自分に泣きそうになる日も、実はいっぱいあるんだ。

製品開発がうまくいったとしても終わりはないんだ。


とかね。

いろんなことがあるけど、その中でしか作り上げられないものもあって、それが私を作ってくれてた「道」なんだよね。


そういうことを、考えているうちに、もがいているうちに、40代になって、そして今は、古巣も後にして、台湾にいて、新しい課題に向き合っている。


相変わらずブログを書いていて、相変わらず、ブログには読書した感想が並んで、「これでいいんかな」と悩む。


いつもそうやって悩むんだけど、答えなんかないんだよ。


一緒に連れて来ちゃった子供たちから文句を言われたら、「この判断は正しかったか」と悩むし。

それでもたまに楽しそうにしている子供を見たらそれで、「いいんじゃん?」って思う。


中国語一生懸命やってるつもりなのに、仕事でもうまく使えないし、そんな時に「凹んだりする。」

でもスムーズに受け答えできるような場面もたまにはあるからそれで、「いいんじゃん?」って思う。



「GRID」って本を読むまで、成功者というかうまくいってる人というのは、好きなことに邁進できてて、生きているのが常に楽しい。そんな人たちなのかと思ってた。

才能があって、追いつけないくらいの努力をすること。

それって、どんな努力も楽しいんだ。

とてもそんな風にはなれないと。


でも読み進むと、そんなことはないんだということに気がつく。
「高い目標があるから耐えられる」というだけで、いろんなことを乗り越えるためにする練習が、必ずしも楽しいとは限らないんだ。むしろ課題だからできるようになるまでは苦しいってことも少なからずあるってことなのよね。


私は成功してるとかって指標とは違うけど、なんだ、一緒じゃないか?

「目標にむかって努力して何かを成す」

その先に、一つの達成感がある。
例えば一度やったことは、次にはできるようになってるとか、そんな小さなことだけどね。


それでちょっと嬉しい。


だけど、そのちょっと嬉しい瞬間も、やっぱりまた他に苦しいことはあるから、全体には苦しい。


でも、そんな積み重ねでよかったんじゃないか?


それを納得するだけというか、受け入れるだけで、私はもっと努力できるんじゃないだろうか?


そんなことを最近考えている。


「なんでそんなに本読むの?」「そんなこと誰でもあるから思い悩んでも仕方がなくない?」「別にいいじゃない、頑張らなくても」

どれにも私はうまく答えられない。

答えられないけど、そうやってもがいたり、考えたりした先にしか、なにもないような気がする。


「私には才能がないからできない」

「みんながそう言ってるから、意味はないのかも」

とか、本当は関係ないんだね。


だから、思いついたことをやって、できなかったらまた次って具合で進む。うまくいったら、またそのつぎって具合で進む。


そんなら積み重ねしかないんじゃん。
物事なんて。



だから、これからも積み重ねようとおもったりして。


そんなぷぅコッコねーさんはどこにいこうとしてるのか?なにを成そうとしてるのか?


私にもそんなことは、わからないよ(笑)


author:ぷぅコッコ, category:徒然, 06:01
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【読書】心を整えるマインドフルネスCDブック


心を整えるマインドフルネスCDブック



こちらのご本は、あさ出版様より頂きました。
ありがとうございます。


いろんな経緯は省きますが、頂いたご本ではあるんですが、出版当初より読みたくてですね、ほんといいご縁を頂きました。


マインドフルネス


まぁ、いわゆる「瞑想」なイメージが強いんですけど、このご本の最初にはこんなことが書いてあります。

マインドフルネスは
行動ではなく
自分は自分であるという在り方です。



考えてみるとですけど、
「自分は何者か?」
こんなことが1番よくわからないんですよね。


さらにページをめくると
マインドフルネスな状態とは、
「(心や頭の中にある)もやもやした雑念を流すことでスッキリしてフラットな(無に近い)状態でいられる」こと。



と、あります。



瞑想=無に近い
ってイメージはもともとあるし、取り組んだこともあるので、わかるんですけど、簡単じゃないんだよね。



でもね、このご本のいいところは、もっと身近ですぐにできることを随所で教えてくれているところです。


もちろん最後に瞑想のやり方も出てきますが、むしろ私が注目したのは、「シベリア北鉄道」のくだり


なんじゃいそれ?って感じなんですけど、これって、グーグルで使われてる、冷静になるための暗号なんですって。


グーグルでは、感情的になることを「扁桃体がハイジャックされた」というそうです。
そもそも扁桃体って、恐怖とか不安とか、悲しみとかそんな情動ともいうべきものを司るところだそうです。


そんな「扁桃体がハイジャックされた」ときに効くのが「シベリア北鉄道」のが暗号


シ(S)...STOP 一旦思考や行動を停止
べ(B)...breethe 深呼吸
北(North)...Notice 自分の心に注意を!
鉄(Rail)...reflect 熟考
道(Road)...respond 反応(or行動)


ってことみたい!

これを知ったときに、衝撃を受けまして、これはいいなぁ!と。



早速昨日はライフログにメモっちゃいました。





他にも随所に刺さるポイント満載です。

薄い本なんだけど、凄いお得でした。



もちろんこちらはCDブックですし、最後には瞑想のやり方も出てきます。


そういうことなんですけど、じつはぷぅコッコねーさんちのパソコンが壊れてまして、CDが聞けないのね。。。


万年筆ばっかり買ってないで、早くパソコンが買えって話なんですけど、ブログも、iPhoneで当たり前に書いてるし、あんまり困ってないけどってのが本音で、それでも、いろんな音源がうまく落とせなかったのが悩みなのよね。。。


ってなわけで、ひとまず、パソコンが用意できましたらCDの方も聞いて、ご報告できればなぁ
と、思ってます。


それにしても、瞑想の方法とかは普通なんですけど、ってかぶっちゃけ、自分との対話というか平静に保って無になることが求められてるだけなので、姿勢がどうとか、まぁ、なくはないけど、さほど重要でもないと思ってます。


結局のところ、「これが、私の瞑想のスタイルだ」とか「無になる瞬間を感じるみたいな話」は、本読んでもダメで、そこは自分で習得しなきゃダメね。


ってなわけなんだけど、そこまでの話の中にエッセンスが凝縮してます。


なぜ、今、マインドフルネスなのか?

なぜ心を無心でフラットな状態にするべきなのかというのが、この薄い本によくまとめたなぁ〜と唸る感じでした。


そんなわけで、CDの方の効果は置いといて(というか、体験してないからわからない(笑))是非本屋さんでチラ見してみてください。


ちょこっと精神的に参っちゃったりする、マインドフルネスと向き合う必要がある人ほど、心掴まれる言葉がいっぱい詰まってますよ。


本当に薄いご本ですので、普段は読書しないけど、ちょっとマインドフルネスに興味あるなって方には超オススメです!

もちろん普段読書する人にも同じく、オススメ





ということで、ブログきっかけでご本を読んでくださった皆様

是非是非ぷぅコッコとFBページで感想を共有してください。

感想に限らず質問、コメントオッケーです!

ぷっコッコの最新のビジネス書感想は以下リンクにアップされます!
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まずは是非是非いいねして、感想ゲットしてね!



author:ぷぅコッコ, category:-, 21:09
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【徒然】小さくもない胸を痛める言葉
いろんなネットの記事を見ていて、文字通り眺めていて思うことがある。

いろんな人がいろんな意見を言って、それが拡散されて、「全くもってそうだ」と共感するものも、もちろんある。

そうやって、一見「正しく見えること」を言い続けると世の中は良くなる気がする。

でも、それは心動かされた人が、いや、言葉に心動かされて世の中が良くなるんだと、思いたいだけなのかな?

多分、何かの言葉が心に刺さる人ってのは、意外と注意喚起されるようなことやってないし、「もしかしたらこれが該当しちゃうかも?」って思ってることは全くもって、それを書いた人の意図にはそぐわない、取るに足らない小さなことだったりする。

同じものを見ても、同じものを聞いても、誰も完全に同じにはとらない。

ありとあらゆる世の中の「やめてほしいこと」は、どんなに言葉を尽くしても、「やっている人」に届かない気がしてならない。


そんな自分には該当するともしれない「言葉」に心を痛めたりするんだな。


本当に届けたいというか、本当に聞いてほしい人、そんな誰かの心にも届かない「言葉」をなんでいろんな人は、もちろん私も含めてだけど、書こうとするのかな?



やっぱりそれは、「世の中が良くなるかもしれない」と信じているからじゃないかと思う。



だけど、本当はどうだろうか。。。



感受性の違いだとか
受け取り側の姿勢ができてないんだとか
書いてる側が伝わりやすい平易な言葉を使わないからだとか


どれもしっくりこないんだよね。


私が本を読んでも
私が必死に働いても
私が書いても
私が生きても


本当は何も変わらないかもしれない。


変わらないかもしれないけど、変わらないかもしれないけど、できることがあるとすれば、変わると信じることくらいじゃないだろうかとかね。


心の奥にあるトゲみたいなもので、たまに「降りて」しまいたくなる。


それでも、それがちっとも上手くいかなくても、まぁ、誰かの胸に刺さるかもしれない。


それぐらいなのかも。


世の中の事件も、自分の周りで起こることもどうにもできないのかなぁ?


author:ぷぅコッコ, category:徒然, 06:42
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【読書】ユダヤ式英語勉強法


脳が勝手に記憶するユダヤ式英語勉強法




今、私は台湾で、英語で仕事をこなしています。

それでも、ちょっとなんかあると「英語苦手なのよぉ〜」ってすぐ口からついて出てきてしまう。

「え?業務で普通に使ってるんでしょ?英語」

そうです、普通に使ってます。

でも、苦手なんです。
毎日、英語が口をついて出てこないことに、残念だなぁと思ってるんです。
英語で説得するために、できるだけ平易な文に変える努力をしてから話し始めたりしてるんです。
いやー、もうね、死活問題なのよ。


まさに、死活!


自分で選んだからとはいえ、慣れないもんでございます。

そんなわけで!というわけじゃないんですけど、英語学習法には興味がありまして、本を見かけると読んじゃうんだな。


今回のご本!
ユダヤ式
ですよ。



なんだユダヤ式って!?

ユダヤ人というと天才が多く輩出されていることで有名ですので、思わずジャケ買いしちゃいました。



英語で私が1番苦手としているのが「単語」です。



単語帳を満員電車で開いてる高校生とか見かけるでしょ。
あれね、未だに尊敬するもん。
どうやったら、静か〜にページをめくりながら、覚えられるものなのか、教えて欲しいと、本気で思ってます。


あと、書いて覚えるって奴ね。


それもやったことあるけど、きっちり三日坊主よ。


そんなことを繰り返してるので、単語が増えるはずもなく。。。
ウジウジを繰り返しているのです。



さらに今は中国語も加わっちゃって、もうね、なんだかわけわからんですよ。これ。


このご本、単語を覚えるってだけじゃなくて、英語学習全般について書いてくださっているんだけれども、とにかく「体を揺らしながら呟くこと。」



!(◎_◎;)



どういうこと?


文字通り、単語と出会ったたんびに、数回呟く。
どこでも呟く
ブツブツ言う
ってね。



いやー、それは、、、もしかしたらそれくらいならできるかもしれない。

ちょっと思ったんですね。


日本だったらマスクつけても、モゴモゴ言ってたら変な人だと思われるかもしれないけど、
ここは台湾!
試しに昨日、この本を読み終わったついでに手持ちだった洋書を音読しながら帰ったのよね。


これが、凄いんだな。


進むんだよ。不思議なことに。


これはもしかしてぷぅコッコねーさん向きなやり方かもしれない!


しかも、電車がうるさいからなのか、
マスクをつけていたせいなのか?
なんなのかはわからないけど、台湾人は他人のことを気にしないので、変な目で見る人は皆無!

いやっ、2日目やったら、ちょっとは見た人がいた(笑)

まっ、あんまり関係ないけどね。
これ、いけてるじゃん!


私の英語力が飛躍的に伸びたなんて感覚は今まで感じたことないけど、少し自信がついたことがあって、それが、中学校の教科書をひたすら音読するという方法。


しかも中学生の頃にやったとかじゃなくて、35歳とか余裕で過ぎてからやったのよね。


でも、血肉にはなった気がする。


いや、気のせいかもしれないけど、音読にはとにかく抵抗がないのは確かだ!

ってなことを思い出して、ウキウキしてるのが今というわけ。


ご本は読んだだけなので、これからやってみて、実際どうかってことになると思うんだけど、かなり「グッときた」ご本だった!


とにかく、モゴモゴ独り言と親和性のたかそうな国にいるので、やらないではおけませんね。



飛躍?するといいんだけど!と、思う秋の日なのでした。


プラスして、ご本に出てくるユダヤの格言というか教えが良いんですよ。


巻末に参考文献が載ってるんだけど、ちょっと面白そうなので、あたってみようかと思ってます。


日本では、ちょっとやりづらいかもしれないけど、単語帳を読むのも、書くのもダメだったー、暗記の才能なーい!って方はチラ見して見ると、なんかヒントがあるかもよ。






author:ぷぅコッコ, category:ビジネス書感想, 06:40
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【読書】BUSINESS FOR PUNKS ビジネス・フォー・パンクス


ビジネス・フォー・パンクス




このご本は、日経BP社様よりいただきました。
ありがとうございます。


イギリスのクラフトビールのメーカー「ブリュードック」をご存知かしら?

私はクラフトビールどころかビール全般を飲むことがないんです。
そもそも昔からあの苦味が苦手で、かつ最近は小麦が食べられなくなり、麦系のものもダメってことで、完全にビールからはおさらば状態なんだなぁ。

そんな私はブリュードックを知るはずもなかったんですけど、この本の発売にあたり、たまたま友達が出版記念のパーティーに呼ばれていて、FBのポストに「それはなんですか?」って普通に聞いてしまいました。


成功本でよく言われること、というか読んでいる実感として、よくよく思うことは、「成功物語は、後から成功者自らが作っている」ということです。


ですから、「誰しも、やりたいことに向かって、全てを捨てて頑張れば成功する」ようなことが書かれているし、「金の心配をしなくてもいずれ金は回ってくる」と説くものもあります。

最後には「今、始めるか、始めないかだ!」とね。

はじめさえすれば、あたかも成功するかのよう。


もしくはつぶさに、その会社の歴史を延々と述べ、その時々で素晴らしい出会いがあったのだと説く本もあります。


どうでもいいけど、どちらも絵空事だと思うし、話半分で聞かなきゃね!っていつも思っていましたし、います。


この本のはじめ、そんな懐疑的な私の心を揺さぶる言葉が出てきます。

圧倒的な確率で、企業は失敗に終わる。状況は最初から不利だ。スタートアップの80%が立ち上げから1年半で潰れる。1000社が中800社、10社中8社、5社中4社が、打ち上げ失敗で爆発する計算だ。これが事実だ。どう書こうが、楽しい話にならない。


ちょっとというかだいぶ衝撃を受けました。

そう、やっぱりスタートアップは8割潰れてんじゃん。

フリーランスだノマドワークだ、なんだかんだと言われる昨今、んじゃ自分を売り物にってことで始めたものもやっぱり潰れてんじゃん。


自分の人生なんで、失敗したって、そりゃそれでもいいかもしれないけど、そーじゃないでしょ?と思う中、「それでは成功するスタートアップとは何か?」というのを自分たちのパンクな哲学を元に紐解いていくのが本書で、他の成功本等とは一線を画す仕上がりになっていました。それだけに、中身にはうなりましたね。


ブリュードックのビジネスが実際にいいかどうかは私にはわからないです。

そもそも、ビールが飲めないことからして、ブリュードックのファンにはなれない。

だから、本当の意味で私がブリュードックを支える存在にはならないというのは、本書を読むとよくわかります。


彼がやろうとしていることは自分たちが作ったクラフトビールを売るってことじゃなくて、「世界にクラフトビールを愛する人たちを増やすこと」らしいですからね。


そのために、自分たちの作った最高のクラフトビールを届ける。


そして、それらを実現するためにできることはなんでもやるというスタンスです。

だから、本の帯にある通り、「ルールを破り熱狂を生むマーケティング」であり、「人の話は聞くな」「アドバイスは無視しろ」ってなるんだけど、この本を読めば、「人の話は聞くな」と言ってる意味も、「アドバイスは無視しろ」と言ってる意味も、この帯一つから、文章として受け取る過激さとは一線を画しているものとわかるはずです。


帯が示すほどにおかしなことでもなく、とても真っ当なビジネス体系であり、中を読めばトリックでもなんでもなく、現代のスタートアップのあり方そのものであり、最先端をいってるからこそ、受け入れられてきた、また、今後も世界に受け入れてもらうための施策を、次々に知恵を絞っている様子が透けてきます。


また、こういう本にありがちなのはファンを増やして過激にビジネスするという内容に終始すること、だったりするけれども、その点においても、この本は圧倒的に違っています。


スタートアップが続けられるために絶対に必要なこと。


そう、財務論の必要性を、本のはやいうちに説いているんです。


やりたいことがあって、何かを始めるとき、そのやりたいことに対する知識が乏しかったら、死ぬ気で会得するだろう。


それに加えて、スタートアップを続けるためには、やりたくないことだろうがなんだろうが死ぬ気で会得しなくてはならないもう一つが財務論だというのです。


それらは、確かにそうで、最初は素人だとしても、それらを人任せにしては絶対にいけないんだと説く。


そこに、彼らの本気を見た気がしたんだなぁ。

そういうところを抑えているからこそ、読み応えがあるし、嘘がないよなぁって思えたんですね。


それらに加えて、内容はさらに企業が大きくなっていく上で必要なチーム作りの話など、多岐に渡ってきます。


それらは、「あるスタートアップを成功させる」という小さなことじゃなくて、たとえ、スタートアップという形でなくても、仕事をする上を必要なこと。


いかに情熱を持って人を巻き込んでいくのか!?


ってことにつうじるんじゃないかなぁ?

正直、「自分の仕事にも使える!」と思ったことが、いくつもあって驚いたのでした。


さてさて、本書の最後にはこんな言葉が出てきます
ぼくは、
人のアドバイスは聞くな
と言った。
それはこの本に書いたこと
すべてにも、無条件で
当てはまる。



いやー、これで締めくくるか。


まさにパンクだわ。


というわけで、とても面白い本でした。
ってなわけで、早速、原書にあたろうということで購入しちゃったよ。
というのも訳文にあった日本語がすごく平易でわかりやすかったんだよね。

もし、日本語で受けた印象通りの英語ならば、そういう、英語書けるようになりたいなぁ〜と思ったりして。


すごい心を掴む言葉が詰まったご本だった!


これで、クラフトビールが飲める体なら、ブリュードックのファンになってるよ。きっとね。


マーケティングとか、それだけじゃなくて、チームで何かをやってる全ての人に読んでほしい一冊かも!


最後に、楠木建さんが解説を書かれてますけど、解説の方がよほど難しくて、私にはいらなかったかな?

あの解説で買うって人がいたら、個人的には驚きだったりする。

そんな楠木建さんの解説は置いといて、分厚い本ですが、この秋、攻略するにふさわしい一冊です!








楽天ブックス


author:ぷぅコッコ, category:ビジネス書感想, 20:55
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【万年筆】LAMY LX ゴールド
LAMYの新作
LX
を入手しました。




見ていただいてわかる通り、アルスターに酷似しています。


ですが、ケース付き!





書き味は?
ということで、早速書いて見ました。

これが驚くことに、サファリ、アルスターが目じゃないほどカタイです。


正直びっくりしました。


EFだということもあるんですが、インクの出などは問題ないですが、通常の万年筆のイメージよりもむしろボールペンなどに近いイメージがありました。


最近、ヨーロッパでは流行りだそうですが、ペン先がわずかにお辞儀してる感じなので、紙との設置面積が増えてインク供給がよくなってるらしいです。


お辞儀してるおかげで、カタサ倍増ですけれども。


私はやる予定ありませんが、筆圧の高い初心者さんが、ボールペン感覚で使っちゃっても、もしかするとペン先が開かずに書けるかもしれません。


筆圧高めのボールペン世代には朗報かも。


ペン先の硬さはまぁ置いといて、パーツ類が全部で金色で出来ているため、想像以上に高級感はあります。


出来ればこの高級感のまま、金ペンで売り出して欲しかったなぁ〜
シミジミ。


そんなわけで、未だ日本は未発売ですが、今月末発売される見込みのようです。


全部で4色ありますので、お好きな方は是非!ショップさんでご確認を!
author:ぷぅコッコ, category:万年筆(製品情報), 05:44
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【徒然】読書と読み手の受信機の話
最近は、ありがたいことに出版に関わっている友人も増えたもので、偏ってはいるかもしれないけど、いわゆる「新刊の良書」を教えてもらえることが多くなりました。


これは非常にありがたいですね。

昔は本屋さんに通って、というか単に本屋さん巡りをするのが好きなだけですけど、本屋さんで平積みされるご本から自分でピックアップして読んでましたね。

もちろん平積みというのは書店さんの売りたい!が現れているので、良書ももちろん含まれていますが、いかんせん「売りたい」がポイントですので、いろんな事情も絡むわけで、正直にというか、申し訳ないけれども非常に率直に言うと、「売れてる理由がわからない」というような、悪書とは言いませんが、毒にも薬にもならないって本もあるわけです。

そういう本は最初っからはわからない!ってのがある意味ポイントでして、いろんな意味を含めて、大変よく読書をされる諸先輩がたは、良書である「古典」を勧められるわけです。


何百年、何千年にも及ぶ歴史の中で、残ってきたご本ですから、とりあえず「この一ヶ月売るぞ!」ってなご本とはわけが違いますし、先人達を魅了してきたのは間違いないです。

ですから、新刊じゃなくて、読書するなら、まず古典と言われる気持ちはわからなくもない。

わからなくはないんだけどね。

ここにちょっと読書に踏み込めない落とし穴があるんだなって思ってます。




さて、秋という季節は、非常に個人的なことなんですが、すこぶる体調が悪いです。

いろんなことが原因なんですけど持病というか古傷というか毎年ぶり返す疾病がいくつかあって、それらが気候の変動に耐えられず呼び戻されるんですね。

対処法とかは、もちろん自分のことだし、なんとも長年煩わされてるので、わかってるんですけど、「今日から悪くなるから気をつけて!」って教えてくれる人やものはないので、
「不調になる」→「季節でぶり返すものと思い出す」→「対処する」→「それなりに回復」
というサイクルを繰り返します。

思い返すと、9月はなんだか不調ってまして、カバンを忘れて帰ったり、チョコ食べて頭痛したりと、へんちくりんでしたけど、よくよく考えたら、いつもの季節もので、もっといたわらなくてはならない!と、やっと思い出したところです。


ここから先、ちょっとしばらくは低め安定でお送りする感じですね〜


これがさっきの読書の話とどう関係するかってことなんですけど、

不調になると、全部が「低調」になります。

忘れ物するとか、甘いもの食べて頭痛とかは論外ですけど、そこから少し脱したとしても、

読書するときの受信機がスランプな状態になるんですね。


ひどい時は全く本が読めなくなります。


それをぼちぼち、脱したとしても、「古典」に取り組める体調でない時があるんですね。
これって、目で文章を追うことはできますよ。多分ね。

それはまるで、webの記事を斜め読みする感じで、「文を追う」ことはできるってことね。

だけど、それだと「古典」を読む受信機としては不十分だと思うんだよね。

時に格式高い文章だったり、短い文章に凝縮された言葉だったりってのは、
「読んで」→「考えて」→「咀嚼して」→「アウトプット」してはじめて
自身の血肉になるわけなのよね。

簡単にいうと、私の場合だと、「古典」を読んで「ブログ」に自分なりにまとめるという作業でやっと「読む」が完成ということ。


だから、それができなさそうな低調な時期は古典を読んでも、理解はできないし、「ストレス」になるだけ、というか混乱するだけなので、そんな不調な時は、ちょっと古典は遠慮しておこうかなと思うわけです。


これって、実は本を読み慣れない人にも当てはまるんじゃないかなぁと思ってます。


別に体調が悪い悪くないは関係なくて、本を読み慣れていないということは「受信機」が出来上がってないんじゃないかと思うわけです。

そこでいきなり「古典」を読めって言われて、読んでみて、「これは素晴らしい良書だ!」と感じ取れるのって、結構、才能があるんだと思うんだよね。

でもね、そうじゃなくても、「読む」→「考える」→「まとめる」のサイクルを続ければ、絶対に「古典」が読めるようになると私は思ってるわけです。

そこに、才能がなかったとしてもね。

そんなわけで、本屋さんに平積みされている新刊ビジネス書を読んでみるってのも全く否定しないんだな。


いろんな評価をされる方がいるんだけれども、さっき書いた「毒にも薬にもならない本」にも絶対に存在することが一つだけあって、それは何かと言うと、
「その10万文字の中に著者さんが言いたかった一文」
ってやつね!


本って、作るのが大変なのよね。


ブログみたいに、ちょこちょこ書いて、誰に推敲されるわけでもなくアップされるのと違って、少なくともその分量の文章が何人もの目にさらされて、編集されて出てくる。


どんな本でも本屋さんで売ってる本はそう。


だからどんな本にも「著者さんが言いたかった一文」が隠されてる。


「10万文字も読んでたった一文か?」と思っちゃうけど、その一文探しだと思って積極的に読書して、その一文を見つけたら、ノートに書き留めてみる!なんてことをやるだけでも全然違うと思うのね。


ちなみに古典は10万文字のうちの7〜8割に言いたいことが詰まってるわけですから、これはこれは心してかからなくてはなりません。


そこに到達するための練習が現代ビジネス書から著者さんが言いたかった一文を探す読み方、かな?と。



私の場合、読書の秋にも関わらず、秋は低調なので、無理に古典には手を出さず、現代ビジネス書の「言いたかった一文」を探す読書のほうを中心にやろうかなと思ってるんですね〜。


ぷぅコッコみたいに不調な方もいらっしゃるかもしれませんが、多くの方にとって、秋は、いい季節だと思います。
これまで、読書したいけど、してこなかった!!って方は、今年から一緒に「現代ビジネス書から著者さんが言いたかった一文を探す読書」はじめてみませんか?



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ぷぅコッコが読んだご本の感想
(最新記事および過去記事含め)
ゆる〜くアップしてます


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author:ぷぅコッコ, category:徒然, 06:24
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