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【読書】永遠の0



永遠の0 (講談社文庫)
百田 尚樹 著
講談社文庫



永遠の0の映画がものすごーく流行ってます。

ということで、観に行ったんです。

いろんなことを思いました。
泣いたし、
泣いたし、
心が少し重たくなった。


Facebookを見ると
友人が小説を先に読むか
映画を先に観るか
というポストをアップしていた。


友人は小説
を選んで
先に小説を読んでいた。


そして映画も観て、泣いていた。


その友人は
やはり小説のが上だが
映画もよかったと言っていた。


それで、小説が読みたくなった。


もう何回も言ってるけれど
小説を読むのは苦手なんだな。


それでも読みはじめたら止まらなくなった。


映画を観た時よりも
さらに心は重たくなり、虚脱感すら覚えた。


小説の話も映画の話も
内容を書くつもりはないので、
ぜひ、ご自身で選んで確認してくだされば嬉しいです。


これは日本人全員が
観るかもしく
読んで欲しい。


本当は小説を手にとってもらいたい。


この文庫の最後に
児玉清さんが解説を書いていらっしゃる。


その解説を読んで
私が読める小説と読めない小説がある意味がわかった気がする。


児玉清さんはこうおっしゃっている
作者がそれぞれの思いや願いをこめて、様々なテーマで、人物や舞台や時代を設定して物語を紡ぎ出す小説。そこには当然のことながら、好むと好まざるとにかかわらず、作者の全人格が投影される。従って、常に読む者の心を清々しく洗うことのできる小説を書ける作家、素晴らしき感動をもたらす小説を書ける作者というのは自ずと限定されてくる。

うーん、これまで読めないのは設定やなんやらかと思ってたけど
単純に書き手との相性みたいなものもあるのかもね
って思ったりして。

逆にこれは史実に基づいているからこそ
その内容が真に迫っていたからこそ
読めたのかも。

相性だろうとなんだろうと読めて本当に良かった。



この小説を読んで
『なんてことだ』って
何度も何度もうなだれた。


なんで私はちゃんと知らないんだって。この歴史の部分を!


官僚機構は何も戦後に始まった事ではないんだな
と、
読むに連れて心が締め付けられる思いがした。


その影で必死にそれぞれの
立場で戦った人々の物語を読み
また胸が締め付けられた。


そしてその度に
祖父の言葉を思い出した。

みんなが平和を望んだのに
なぜ、みんな声高に戦争に反対しなかったのかと
聞く、まだ幼さが抜けていない私に

祖父は厳しい顔で
『そんな時代ではなかったのだ』
と言った。

そんな厳しい顔の祖父を見たのは
後にも先にもその時だけだったと思う。

その顔を見て、私は話を続けられなくなった。
中学生のころの話なのだ。


そして小説の中に
何人ものその時代の若者が
何人もの今のおじいさんたちが
何度も何度も私にそう語りかけているようだった。


感動とはやっぱり違う。


読み終わった文庫がやけに重く感じた。




この小説を読む前に
Webである意見をみた。

その人は
『この小説は絶賛されているけれども、参考文献にしたものの焼き直しに過ぎず、とてもその賞賛の声に違和感がある』というのだ。


へぇ〜
って思ってそのWebコメントを読んだ。
なるほど、でもまぁ歴史小説ってのは
多かれ少なかれ
参考文献に引きずられるものだろう
と漠然と思った。


そして小説を読んで改めて思う。

これが絶賛される小説かどうか
私にはわからない。


でも、この小説は累計で300万部売れているそうだ。


元々の参考文献を全部合わせても
そんなには売れていないだろう。


300万部というのは途轍もない数字だが、
それでも国民のわずか
3%にも満たないのだ。


小説としてどうかではなく
史実で有るがゆえに多くの人の目に触れなくてはいけないし。

あの戦争について自分自身
よく知らないことが本当に恥ずかしかった。



もっと、もっと、もっと
人の目に触れなくてはダメだと思う。


映画もさる事ながら
小説自体がもっともっと売れたらいいと、そして
もっともっとこの国の人たちが知ればいいと
そう願わずにはいられなかった。


胸の重さはしばらく取れないんだろうな。
そんな思いで、ページを閉じた。





author:ぷぅコッコ, category:-, 16:13
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