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【読書めも】本当は怖い動物の子育て
JUGEMテーマ:読書





本当は怖い動物の子育て (新潮新書)
竹内 久美子 著
新調新書

パンダの子供が死んでしまったのは
記憶に新しいかな?
そこでは『母親スイッチが切れた』とかなんとかで、お乳をあげなくなるという衝撃なことが原因だったとか。


母親スイッチってあるのか!?


動物の子育てを見てみると
自分の遺伝子をいかに残すか!?
ということにおいて
いろいろな法則が見えてくる。


子殺しというのもその一つで
例えばライオンなんかの場合
リーダーとなるべき雄がどっかの雄に敗れると
その群れは新しいリーダーを迎え入れることになる。

すると起こるのが
子殺し

乳飲み子を軒並み殺していくわけだけれど、それって新しいリーダーになったオスからしてみると、当たり前といっても過言ではない。


なぜならば、乳飲み子がいるメスは排卵もしなけりゃ繁殖時期にもならないときている。


そうすると、オスとしては遺伝子を残せないわけで、困ったことになる。


乳飲み子が乳を飲まない状態が作れれば、メス側は新しいオスを受け入れる準備ができるという算段になっている。


というようなことに始まり
いかに遺伝子を残すか
しかも優秀な遺伝子を残すか!?
ということに多くの動物の営みや子育ては深く関係している。


猿やら鳥やらタツノオトシゴやら
いろんな動物の子育て事情が
面白いなぁ〜
って感じなんですよ。


子供側も生存競争が激しかったり
共倒れするくらいならと生まれたばかりの子供が間引かれたりと
まぁいろいろあるわけです。


そんな動物たちの現状については実際に読んでいただいた方が面白いんじゃないかなぁ〜って思います。


そして、その対象は
人間にもおよびます。


先住民族の子殺しの現状

そして、アメリカ、さらに日本の虐待死などに話が及ぶのです。


ちょっと予想してなかったので
びっくりしました。


そこには普段のニュースなどで見られる感情論的な解説ではなく
あくまで、動物としての人間を捉えて説明を加えてくれています。


そこまでに動物たちの現状について知識をいただいていますので
けっこうその解説に納得するのです。


結局のところ
人間だって根本では動物たちと同じ状態になっているということで
動物を下等だと見るなんておこがましいなぁ〜と言わざるを得ないのです。


というのが最後の最後の一説にあるんですけど、
やっぱり引用しちゃおう!

人間も動物の一種である以上、子供を持ったからといって、即座に「スイッチ」が入り、「母親」や「父親」に切り換わるわけではありません。男も女も遺伝子の理論の下、手探りの苦労を重ねながら、どう振る舞うべきかと懸命になっている。それだけのことなのです。
そんな毎日の中、子につらく当たり、手をあげてしまいたくなるような状況に直面することは誰にでもありえます。
そのような場合に、まずひと呼吸おいてみましょう。それは本能の喪失などてはありません。動物としてごく自然なこと、恥ずかしいことではないと確認するのです。人間は他の動物とは違う、もっと高等だ、などと思い込み、自分を追い詰めるようなことだけはしてはいけないのです。


ちょっと長かったですか?
この文を最後にこの本はあっさり終わります。

でも、なんかとても安心した感じがありました。


たまに全く関係ないような
本を読むと結構刺激的で面白いですよ。
(このご本のように関係ないと思ってたらそんなことないな。。。ってこともよくよくありますしね。)


おっ面白そうじゃん!
って思った方は是非本書を開いてみてくださいませ。
author:ぷぅコッコ, category:ビジネス書感想, 18:00
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