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【読書】死にがいを求めて生きているの




これは小説なので、ビジネス書のカテゴリーにはできないなって思ったぷぅコッコです。



この間、朝井リョウさんのインタビュー記事を読んだんです。
インタビュー記事リンク


ゆとり世代のゆとりゆえの苦しみ
みたいなことなのか?とか。
でも、彼の記事に惹かれて、小説を買うことにしました。


彼の小説
読んだことがなかったんですよ。


そもそもあんまり小説読まないし、読めない。


最近、読めるようにやってきたんですね〜。
大人になったんだね(笑)


小説とかフィクションを読んで人の人生をなぞる。
そうすることによって、自分とは違うものに触れる。
ってことがひどく苦手で、そういうものを自分から遠ざける、、、いやいや、必要ないとして近づけなかっただけなんだね。


その意味では、たしかに歳を重ねたのだろうと思う。


話題のものを読んでるとか読んでないとか、小説に関しては全然なかったし、高校の頃、やっとの事で完読した夏目漱石の「こころ」は、残念ながら、私に小説を読む楽しさは教えてくれなかっただなぁ。


こころに残ったのは苦しみだった。


その後も、友達がどうしても「良いから読んで」と言った村上春樹の「ノルウェーの森」も読んだけど、継続的な小説への興味にかられることはなかったのね。


まぁ、それで、そういうのはたくさん小説読んでる人にとっては、「もっとこっち本なら」って思うところもあるんだろうけど、そういう知見はなくて、ここまできてしまったと。


それで、この本を読んだキッカケはさっきの記事なわけです。


もちろん朝井リョウさんのことは知ってたんだけど、流行ってるからといっても読むでもなく、ここまできて。


この記事を読むまで、彼が書いてるものどころか、彼のインタビュー記事すら読んだことがなかったのね。


それで、この記事を読んだ時
この作家さんは非常に興味深いことを言うなぁって思ったんだよね。


言葉にすると平たくなるけど
素晴らしき多様性の影にあるものに注目している。
それは、第三者としてではなく、彼自身がまた、その影に絡め取られるように観察者であり当事者である。
というところに非常に惹かれたんですね。


うん、この人の本、読んでみようかなぁって。


そんな記事のことを友達と喋っていたら、小説が好きで、自身も人を引き込む短編小説(彼の短編はいつも楽しくて読んじゃうの。)を書く友人が「朝井リョウとかはうまいよね」って。


こんな面白いものを書く人が
「うまい」という作家さんなら、これはイケてるんじゃなかろうか。


ということで、その友達と会った当日、本屋さんに寄り、買って帰りました。


まぁ、それにしてもさ、分厚いんですよ。


もちろんまだ文庫もないし。


もぉ。。。
って思ったんだけど、たまたま少し時間が空いた時に開いたら、読み始めてしまった。


そしていきなり泣かされるわけです。


その涙が、また深く突き刺さるように、偽りではないけど、偽りであるかのような衝動にかられる。


ゴリゴリと音を立てるように心が揺さぶられる。


そんな感覚に、読みながら何度もおそわれます。


「待ってくれ、わたしは平成生まれじゃない、昭和なんだ。昭和だから、揺さぶられるはずない。」


そう思いながら、グワングワン、心を揺さぶってくる、言葉。



対話と対立を繰り返し、それでも逃げられない世界


若き才能を前に、私は最後の方、泣くことも出来ず、「私を生に動かすものは何か」そんなことを考えてしまった。


そして、先の友人が朝井リョウ氏を「うまい」と表現したことに、なんとも深くうなづいてしまった。


小説だから、全ての人が同じ感想を持つわけではない。


ビジネス書じゃないから、明日から使えるhow-toは一切書いてない。


フィクションだから、ありえないことが書いてある。


全部そうなんだけど、分厚い小説を閉じて、またその表紙を静かに眺める。


表題は私に生を突きつけてくる。


そういう隙間がたっぷりとある小説で、参ったなぁ。。。


ちょっと前にカズオイシグロの「私をはなさないで」を読んだ。


これも、近未来の私とは全く違う人たちの話なのに、心を小刻みに揺さぶられた。


普段、小説は読まないからわからない、わからないけど、もし、小説をたくさん読む人が「他人の人生をなぞるかのように」読んでいたとしたら、人生はもう少し豊かに、そしてもう少し人を思いやる人になるんじゃないだろうか。


いやいや、小説とは読む人の自由にできるもので、感想も人それぞれにあるの。


だから、誰が何を感じたのかは、また別だし、同じものを読んでも同じ感想にはならない。
むしろ、私はここまで生きてきて、この時、この小説を読んだからそう思うんじゃないだろうか。


とかね。


サクッと読んで、サクッと売るつもりだったのに、その小説はまだ家にある。


もしかしたら、もう一度、全てを知った上で読んでしまうのかもしれない。


素晴らしき出来上がりであったと思う。





author:ぷぅコッコ, category:徒然, 07:16
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