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【読書】仕事で「敵をつくる言葉」「味方ができる言葉」ハンドブック




友人がSNSで紹介してたので買っちゃいました、ぷぅコッコです。


私、実は社内に敵だらけなんですよ!
って自覚してる人っています?
ちなみにぷぅコッコさんは全員敵だとも思わないし、まぁ、でも私のやり方とか嫌いな人は一定数いるよねって思ってる感じです。


そう、「会社は敵だらけだぜっ!」って自覚してる人に読んでほしいよね、こういう本。
って思うわけです。


そうなんだけど、結局のところこういう題名のご本を手にしちゃう人というのはどういう人かというと
「敵を作るかも知れない」
思ってビクビクしちゃっている人 です。


そう、「自分でそう思ってる人」が購入するんじゃないかと思います。


でもね、実際に手にとってくださる方というのは、そういうことを気にしてるくらいだから、敵を作る言葉を言っちゃってる人というのは実は少ないです。


読み終わると「私、6割くらいはちゃんとできてる、よかった」みたいなことを思ったりする。


どちらかといえば、言われちゃったことがあって、それを言った人のことを「ずっと恨みに思ってるぜ」って人はいるかも。


敵を作る言葉の項目を見て
「あー、これ言われて傷ついたわー」
って思う項目もあるかもね。


私、だいたいできてるし、 むしろ、読んでほしい人にはなかなか伝わないものである。
と思っちゃうわけです。


なんともスッキリしないじゃないか。
じゃーどうすればいいんだ!



そう思いながら、もう一度ご本を眺めてみると、このご本の中でこんな図が出てきます。





なるほど、この本で言うところの目指すところはこの真ん中のところってわけ。


そこで、ふっと思う。
私はビジネスパーソンとして、この真ん中を目指しているのかな?
とね。


中庸でバランスのとれている人
というのはとても仕事しやすいですよね。


忖度とまでは言いませんが、配慮してくれるわけですから。


まぁ、そうなんだけど、まるっと全部読んだところで思い返してみて、そこそこやってるけど、これ以上にガツガツ知識をあげてって、そこを目指すと、果たして幸せになるだろうか?ってことを考えちゃいました。


それで、私はこの著者さんとはちょっと考え方が違っていて、ここを目指すってのは、なんというかいかにも日本的だなぁと思っているんです。


だからこの本読まなくて良いって話ではないです。


実はこのご本の使い方
別にあると思ってます。


そう、「敵をつくる言葉を言ってしまっているかもしれない」と思って買ったあなたです。


自分が言っている表現の中で「敵をつくる言葉」に分類されているものがあったら、その項目を熟読してみてください。


あなたが使う言葉によって、いろんな人から、「そう思われている」ということを客観的に知ることができます。


例えば、、、 「僭越ですが、、、」
と、結構使ってるなぁって思いあたったとします。


すると、その項目にはこんなことが書いてあります。
「私は組織の中で立場をわきまえています」という体裁を整えるためにこんな言い方をするのでしょう。
立場が低いという劣等感、でも実は自分のほうが実力派ある、という屈折した優越感、なのに自分の意見は十分に反映されていないという不満、しかしこれが得意で誇りを持っているというひそかな自信・・・複雑な感情がミルフィーユ状に重なった結果、非常にねじれたコミュニケーションの形となって現れるわけです。
こういったストレートでない言い方でなされた提案に対して、「あなたのおっしゃる通りです。ぜひそうしましょう」という前向きな合意形成は、なかなか得られません。



なんとまぁ。
私、そんなことを思って使ってないです。
私が思ってるか、思ってないか。
そこが問題ではないんです。


どんな言葉も聞き手が、発信者の意図を100%組んでくれるなんてありえません。


ここで重要なのは、「そんな感じに受け取ってしまう人がいる」という事実です。


マジか、思ってないのに。
と、後からどんなに説明してもわかってもらえません。


そういうラベルをその言葉によってつけてしまったからです。


自分を決めるラベルというのは、自分でもつけてしまいますけど、発した言葉から相手がつけるものもいっぱいあります。


そして、自分がつけるラベルと他人がつけたラベルは必ずしも同じものではないのです。


ということで、何も考えずに発言して、勝手に恨まれたら困るよね、だから中庸にって話ではないんじゃないかなぁって。


無下に他人を傷つける必要はないですが、発言することによって相手にある印象を与えて、仕事を円滑に運ばせるということも可能性としてはあるわけです。


先に挙げた「僭越にながら」という言葉でも、必ずしもダメだとは思いません。


組織と場合によるんじゃないかと思ってます。


でも、それがマッチする組織にいないんだったら、もしくは、そう発言して、本書に書かれるようようなメッセージを受け取っちゃう可能性があるならば、発言する前に、ほんのちょっとだけ考えるってのが重要です。


本書に関して言うと、発言する前の心構えのようなものの部分が最初に出てきますが、そこを参考にしてほしいなって思いました。


「私、あんまり該当すること言ってないわー」
って安心するんじゃなくて、 項目の一つ一つにある言葉と、そこから与える印象を読んで、「自分が考えることが全てじゃないわー」という感じ取ってほしいです。


敵を作らないために言ってるのにうまくいってないぞってのが、きっと見つかるはずです。


とは言え、大抵の場合、この手のご本は読んでほしい人には読んでもらえないです。


敵をつくる言葉を頻繁に言っちゃう人が思い当たるし、周りにいるからプレゼントしよう、、、
とかじゃなくて、
それを聞いたとしても、無駄に恨んだり、落ち込んだりしないように、脳内変換レベルとかになると良いよね〜
なんてことを思ったりします。


明日から実践
というよりは、
今一度、自分の使ってる言葉が与える印象を再確認するのに使ってください。

というのを踏まえて読んでみると、また別の風景が感じられるかもしれませんよ。


author:ぷぅコッコ, category:ビジネス書感想, 15:36
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