なんかいろいろちぐはぐしちゃってて嫌だわ、ぷぅコッコです。
いつだったか、テレビで紹介されたとかで、気になっていたんですけど、買ってなかったんですね。
私にしては珍しい。
というか、日本に戻ってきて、リハビリみたいなところもあるんで、まぁ、本屋さんにも行ってなかったと。
それで、まぁ、本屋さんにたまたま行く機会があって、見つけたんで買ったんですけど、なんか乗れなくて、読めてなかったんです。
年末時間もあったんで、せっかくなのでサラリっとでも読もうかと思ったらハマってしまった一冊。
表紙には
「え?まだ実力で勝負とか言ってるの?」って
ちょっと挑発的なイラストが。
これね(笑)
そして帯には「なんであんな奴が評価されるんだ!?」の謎を解く!
ってある。
おお、いるよね。
あんな奴がっての。
で、どちらかというと私なんかも、人のことをって言うよりは、自分が「あんな奴がって思われてるんじゃないか?実力なんてないのに。。。うぅぁ」とか思っちゃうタイプで。。。
実力ないから勉強しなきゃ
みたいななんだか、どこ向いて歩いたんだかみたいになっちゃってるんだね。
それって、実力社会になった今だから、なんか「実力あれば」、、、なんとなく「世間に認められる気がする」と思うわけで。
でも、現実はそうでもなくて、「あんな奴がって」のがいる。
なんともモヤモヤするものはなんなのか?
それで、この本は「実力あれば世間に認められる」のところに切り込むではなくて、「気がする」にフォーカスして謎を解いてくれているわけなんだな。
この間ご紹介したファクトフルネス読んでくださった方はいらっしゃるかしら。
紹介記事はこちらから
【読書】ファクトフルネス
この中でも人間がいかにファクトと向き合ってないかってことが書いてあるんだけど、そんな大きな枠じゃなくて、個人単位でも、バリバリそんなことが起こっているってのが、今日ご紹介してるご本かなぁと思う。
政治家を選んだりするときもそうだけど、まさか「彼がイケメンだから選んだ」って人は、中にはいるかもしれないけど、あんまりいないよね。
というか公言する人もあんまりいない。
でも、実際には、イケメンだから選んじゃってるというか、好ましいと思ってる部分があるから、全部好ましい感じに見えちゃうってこと。
そんな「錯覚」が起こってたりする。
でもこれって、無意識だから、どーにも出来ないんだな。
どんな素晴らしい社長さんや部長さんにだって、入り込んでるものなのね。
この間読んだネットの記事で、グーグルの履歴書には名前以外、国籍、性別、写真も載せないってのが確か書いてあったと思うのね。
これは、余計な情報で「錯覚」を起こさないようにということだと思うんだよね。
彼らに必要なことは、国籍やら性別やらましてや人種でもないという、実力で、まぁ、とるよと言ってるわけだけど。
これってすごい試みというよりは、なんか情報がくっついてたら、簡単に「錯覚」させられちゃうってことの表れでもあったりするんだね。
あのすんごそうな人が集まってる、グーグルの人事ですらそうらしいということで。
実は世間はこの錯覚ってやつにまみれてるわけよね。
その「錯覚」というか、「勘違いさせる力」ってのを使って、うまく生きていきましょうよってことですね。
読んでいるとわかるけど、別に「詐欺」を働こうというわけでもないだよね。
例えば、東大卒とかいうと「なんでも出来ちゃう優秀な人」って感じするけど、誰でも知ってることだけど、東大卒の全員が全員、別にそんなことはないわけ。
それでも東大を出た人全員は
「なんでも出来ちゃう優秀な人」
という印象を大学を卒業した後すぐなら世間に植え付けることができるわけ。
え?東大生はそもそも頭いいし、仕事もできるからそれは錯覚じゃない?って。
あー、でもさっきも言ったけど、全員じゃないんだよね。まー割合は多いかも知れないけど、全員じゃない。
ましてや、たまたまついた仕事が、本人の適正に合わなければ、能力を発揮することはできないってのは冷静に考えればそうよね。
そんなことは世間の人が誰だってわかってることなんだけど、そんなの冷静にどうとかってできる人は「実はいないんだぜ」ってか、簡単に勘違いしちゃうし、錯覚起こしてるし、なんとなく確からしいって事で思い込んで暴走するのよ。
それで、そういうことはまずいから、そんな世の中を直しましょうとか言ってるわけじゃなくて、そういう風に世の中は出来ているということを踏まえた上で、人生を優位に進めましょう。
ということを説いてる本なわけ。
賛否両論あるのはあると思うけど、
そういう「それはなんか賛成できないとか」「言ってることはわかるけどモヤモヤする」という思いは持ったままで、ダーウィン先生の言うところの「適者生存」を思うと、賛成するかしないかは置いといて、利用しない手はないですよね。
ってのが趣旨かなぁと思うわけ。
それで、一旦その勘違いさせる力でたどり着いた場所で、のんびりできるかというとそんなこともなくて、そこでも、努力するとか実力つけるとかってことはあって、その上で、人生を回していくってことになるんじゃないかなぁと本を読みながら思ってました。
そうすると、最初に実力つけてって、、、なんか目が出ないわって言ってた人よりも何倍も力がついてて、いつのまにか追いつけないところに行っちゃったりしてるってわけだ。
にわかには信じられないけど、そんなもんなんだよね。
そこで重要なのは、それって自分の実力で出来たってことじゃない場合がほとんどだから、謙虚さを忘れないとか、自分のことについては、自分がとにかく勘違いしないようにしないといかんわけなんだな。
(他人を色眼鏡で見ないようにしようとかは無理だからね(笑))
ファクトフルネスとほぼ同時期に読むことになったこのご本なんだけど
この二つの本によって、「人はいかに勝手に勘違いして生きてるか」ってことに気が付かされたりするのよね。
これは、ちょっと驚いたというかなんというか。。。
まぁ、なんにせよ、「気がする」ってところがいかに怪しいのかってのを、嫌ってほどわかる感じの構成になっているので、知っていると知らないとでは大きく差がつきそうだねって話でした。
ご興味湧いちゃった方はぜひに読んでみてね。
あんまり教えたくない気持ちもするので、強いオススメはしないですけれどもね。
少なくとも私はどハマりして、何度も読み返しちゃってます!