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【読書】ファクトフルネス
正直なところ、世界はあまり良い方に向かってはいないんじゃないかといつもビクついてるぷぅコッコです。






このご本。
先に書いておきますが、今年最高の一冊です。

「え?まだ1月だけどそんなこと宣言しちゃって良いのか?」
大丈夫です間違いないから。
今年どころが、こらから先しばらくの間読み続けられ、読んだ人がまた、小さくブラッシュアップする、考え方を頭に入れて一歩を踏み出す、他者とコミュニケーションすることで、世界は確実に明るくなっていくと思うから。


本を手に取ったきっかけは、日経BP社の中川さんの編集だと読んだから。
中川さんの編集されるご本には何度となく驚かされました。一言で言うなら、どの本も文句なく面白いんです!


ですから、今回、FBで投稿されているこのご本を見たとき
「読もう!」
と決めて、発売前なのに本屋さんで探したくらいでした。



さて、今、それなりに大人なあなたはそれなりに生きてきて、一般的に世間で語られている「常識」から考えて、世間で言われてることから類推される質問には何となく正確に答えられるんじゃないかと思ってしまっているんじゃないですかね?


そうそう、なんだかんだ言って、毎日ニュースもチェックしてるしね。


さー、そう思った皆さん、このご本の冒頭には準備されている13個のクイズに挑戦して欲しいと思う。


それをサクサク解いてみようじゃないか?


全部の質問は書かないけど
一つだけ


問題1.現在、低所得国に暮らす女子の何割が初等教育を終了するでしょう。

A. 20%
B. 40%
C. 60%


あれ?どれだろう?
あっ、そういえば前にACの宣伝で、「サラさんには勉強できる時間が何時間あるでしょう?」ってのがあったよなぁ。
結局水汲みと、妹弟のお世話と学校までの往復の距離を考えたら、学校に行ける時間はなかったんだっけ?


そんなことをゆるく思い出す。


そういうなんとなく作られた「常識」と「偏見」から答えを出すと、いい感じに間違えることができます。


ちなみにこの問題の日本の正答率は7%
一番正答率が高かったのはスウェーデンの11%


もし仮に、チンパンジーがこの問題を解いとするとランダムに正解することが予想されるので、おおよそ33%が正解することになる。


うむ、それは納得だね。当てずっぽうになったとしても、13問の1/3は当たっていいはず。


でも、当たらない。


答えは書かないので、ぜひ本書を立ち読みでもいいから確認して欲しい。


そして、ぜひ、書いてある13個の問題に挑戦していただきたい。


自信あるぜって思った方、頭いい人なら8割くらい正解できるじゃない?って思った方。。。
本書によれば、この質問は2017年に14カ国1万2000人にオンライン調査されていて、最後に出てくる地球温暖化の質問を除く12問の平均正解数はたったの2問。
全問正解者はおらず
スウェーデンの参加者の1人が唯一12問中11問を正解した。
全問不正解だった人はなんと15%もいた。。。


これは、高学歴だとか、そう言うことが関係しているのでもなく、学歴、性別、云々カンヌンひっくるめて、みんなチンパンジーの正解率に遠く及ばない。


国連等の統計や予測で分かっていることなので、きちんと調べればわかる質問ばかり、それなのに正解できないのは、明らかに「目の前の事実を誤認している」ということに他ならない。


「世界では戦争、暴力、自然災害、人災、腐敗が絶えず、どんどん物騒になっている。金持ちはより一層金持ちになり、貧乏人はより一層貧乏になり、貧困は増え続ける一方だ。何もしなければ天然資源ももうすぐ尽きてしまう」
少なくとも西洋諸国のメディアでよく聞く話で、このことを著者さんは「ドラマチックすぎる世界の見方」と言っている。



そう思い込んじゃってる節がありまくってるわけ。


そんなことないよ、私は正しく認識してるって、主張する前に、先の13個の質問でうちのめされる。


どうしてそんなことになるのか?なんでそんな思い込みをしてるのか?
本書を開けば、質問に続いて、それらを10の人間の本能から読み解いてくれる。


著者さん自身が文字通り世界を飛び回り、感じたことがふんだんに盛り込まれ、身近に迫ってくるだけに読みやすく、いかに自分が誤解していたかを痛感させられる。


本書を読み進むと、いかに自分が、ネガティブにものを考えていたのかと気がつかさせられるとともに、もしかすると、自分が思っているより世界は希望に満ちてるのかも?って思ったりもする。


それでも、日々、問題はあるし、大変な人がゼロになるわけじゃないでしょ?


そう、その通り。
そこで著者さんは言ってくれる。
「悪い」と「良くなっている」は両立する
何かが「良くなっている」と聞くと、「大丈夫だから、心配しないで」とか「目をそらしてもいい」と言われている気になる。しかし、わたしは「世界は良くなってる」とは言っているが、「世界について心配する必要はない」とは言ってない。もちろん、「世界の大問題に、目を向ける必要はない」と言っているわけでもない。「悪い」と「良くなってる」は両立する。

世界は、保育器で育つ早産児のようなものだ。保育器では、危険な状態にある赤ちゃんを救うべく、呼吸や心拍など重要な数値が常に計測され、体調の変化にいち早く気づけるようになっている。
たとえばある赤ちゃんは、保育器に入ってから1週間経つ頃には、体調がだいぶ回復した。しかし、すべての数値が良くなっているとはいえ、いまだに危険な状態なので保育器から出ることはできない。
このような場合、「赤ちゃんの状態は良くなっている」というのは正しいだろうか?もちろん正しいに決まっている。では、「赤ちゃんの状態は悪い」というのは正しいだろうか?もちろんこちらも正しい。
「状態は良くなっている」と言うのと、「万事オーライ、心配ご無用」というのは同じ意味だろうか?もちろん同じわけがない。「悪い」と「良くなっている」のどちらかひとつを選ぶべきだろうか?もちろんそんなことはない。両方を選べばいい。
世界のいまを理解するには、「悪い」と「良くなっている」が両立することを忘れないようにしよう。




世界は思ってるよりものすごく良くなってる(これは本書を読んでくれればよくわかる。)それでも、問題がないわけじゃないし、立ち向かわなければいけないことはある。


それを冷静に見る目を作ってくれる、それが本書の題名にもなってる「ファクトフルネス」をやしなうことなのだと思う。


わたしが心より尊敬し、メンターと仰いでいるライフネット生命創業者の出口さんはいつも「数字、ファクト、ロジック」とおっしゃっている。


そうこの本はまさに、これだ!
数字、ファクトから導き出される世界の形は私たちがこの小さな日本で想像しているものの遥か上をいく。


そして、その数字やファクトにアクセスできるところに日本人はいる。


だからこそ、本書を読んで、ファクトフルネスを身につけるべきであると思う。


シャワーのようにやってくるニュースを全て鵜呑みにするでもなく、なぜ鵜呑みにしてはいけないかに加えて、どう考えたら、より実情にあったかたちで見ることができるのか、学ばなくてはいけないのだと思う。



さて、台湾に渡った時、思ってるイメージなんてさほどなかったけど、それでも結構いっぱいの誤解でわたしの中は構築されていたと思う。


親日だと言われる彼らのことも日本で想像していた親日とは明らかに違うものであると感じさせてくれたのは同僚たちだった。


それはそんな小さな事象だけでなく、多くのことを誤解してるんではないかということを鮮やかに明らかにしてくれたこのご本はものすごく尊い。


だからゆえに、今は2019年の1月だけれど、この本は間違いなく今年No.1の本で、ほかにどんな本が出てもやはり揺るがない。


このご本が話題となり、多くの人が手にとって、読んで世界の見方が少しでも変わっていくことを夢にみて、この本を閉じるのでした。



このブログで興味を持ってくださった方が、もしもいらしたら、本屋さんに行ってください。
開くと9ページ目にある13問のクイズをやってみてください。


そこで、感じるものがあればそのままレジに持って行って買って読んでください。


本当におススメです!

本について言えば、中川さんの素晴らしい編集と、お二人の訳者さんのみずみずしい読みやすい訳が花を添えてくれています。
普段読まない人はちょっと厚くでビビっちゃうかもしれないけど、大丈夫、最後まで飽きることはありません!


ぜひ!本屋さんに!


author:ぷぅコッコ, category:ビジネス書感想, 09:34
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