コピー1枚とれなかったぼくの評価を1年で激変させた 7つの仕事術
私のちょっとした決め事の中に「読んだ本のブログ」を書く!
と言うのがある。
読んだ本のブログ、書評でも感想でもなんでもいいんだけど、とにかく書くと決めているのです。
こちらのご本、どーやって書いたもんかなぁと、思い、友人にボソボソとメッセージしてみたりした。
「(この本のブログは)書きたければ、書けばいいし、寝かしてもいい。」
とのコメント。
全くもってその通り。
だがしかし、書きたいと思う本だけ書いてたら、本の感想なんて、ものすごく少なくなってしまう。
自分が強烈に面白いと思うものだけ、という考え方で進めるのは、なかなかに得がないというか、ブログを書くことにも負荷をかけなくてはいけないと、私は思ってたりする。
ちなみに、私の場合、寝かせるというのは、ないかな。
一気に書き上げないと、ブログは書けない。そんなもんだと思っている。
他の人のスタンスはどうなのか?
寝かせて書くって人もいるだろうと思う。それらを否定するわけじゃないけど、寝かせて書くということは、私のスタイルには合わないということなのよ。
うむっ。
なんでこんなに前置きを書いているのか?
懸命な方はお気づきかしら。
この著者さん、コンサルティングファームの方だそうだけれども、はっきりいうと、この本に出てくる7つの仕事術、できなかったら、コンサルティングファームどころか日本の会社でサラリーマンするのは無理じゃない?
って思っちゃうくらい、私にとっては普通なことが書いてあったんです。
「おぅ?なんでこれが本になるんだろう?はて?」
それが読み終わった私の率直な感想で、ここからの学びをブログにするって。。。
いや、学びは確かにあるけど、「明日から実践します!」「試してみたいと思います」とかはなくて、、、なんだろうなぁ、と。
とはいえ、興味が湧いて、購入したわけですけれども、その興味というのは英語学習についてで、それも、買うきっかけとなったweb記事に書かれていたこと以上のこともなく、かといって薄々気がついてはいるけど、英語に早道も抜け道もなく、英語に限らず語学学習はそんなもんだよなぁと、思わさせられるというわけ。
え?ぷぅねーさん、この本、disってるの?
いえいえ、率直な感想なのよ。
でも、この本は売れる予感がする。
本が売れるということと、本の内容が「私という人間にとって超絶面白いか?」というのはなんらリンクしないのよ。
そう、自分的にはグッとこないのに、なんで売れると思うんだろう。
そんなことを考えてみた。
私が当たり前だと思っているやり方。
仕事ということの取り組み方。
これって、いつ身についたんだろう。
ご本によれば、コンサルティングファームの方は当たり前にできるけど、著者さんは少なくともはじめのうち、基本となる仕事の流儀みたいなものが身についておらず、「仕事ができない。」
私は器用な方ではないので、当然、コンサルティングファームのような場所は難しいと思っているけれども、実は仕事の本質というのはわからないというか、ある程度どんな業種でも、人と人がコミュニケーションしながら進める以上、「基本的な流れ」だったり「仕事の流儀」は当然ある、と思っている。
それが書かれているというだけなんだけど、じゃーそのスキルはいつ身についたんだろう。
私の不器用さからいっても著者さんと大差ないと思うのに、「そのスキルは当たり前ですよね?」と、言い切る根拠はなんなんだろう。
そう、それは自分が新入社員の時代に遡るのよ。
20年弱前になりますかね、自分が新入社員だったのは。。。
20年弱って、文字にするととんでもない破壊力だなぁと、やや目眩を覚えますが、とにかく遥か昔だということ。
半導体メーカーしか知らないので、あれですが、半導体のプロセスエンジニアさん等でよく言われることは「3年やって一人前」ということ。
3年くらい黙って仕事をこなしていると、そのセクションにおけるあらゆることをそれなりに語られるようになる。
という話で、これは優秀な人に限らず、「すべてのエンジニア」に言えることです。
このご本の著者さんはコンサルティングファームですから、まぁ、それを1年くらいに巻いてもらわなくてはいけないし、日々の業務という意味ですと、各お客さんとのお付き合いが3年なんて長いことはないと思うけど。。。って違いはある。
その三年とは別に、まことしやかに言われていたのは「新入社員の時代、最初の1年間に誰の下について仕事を覚えるか?」というのが、その後の仕事人生を左右するということ。
上司というのは癖があるもんで、上司が変われば仕事のやり方も変わるといえば変わるんだけど、基本的なコミュニケーションをとることだったり、資料を作る時の段取りだったり、考え方というものは、上司が変わるごとにカスタマイズはするけど、一本筋の通ったものがあるわけ。
その「一本筋の通ったもの」というのを学ぶ時間というのが、「新入社員の一年間」で、ここでそのスキルを身につけるかどうかがものすごいキーになるんだな。
そう、そうやって獲得したことである気がする。
この著者さんは自分のことを「できないやつ」と認め、そこから一年間発起して、役立つ人材になるわけだけど、そもそも、最初からそんなにできる人間なんて、普通の会社にはいないんじゃないだろうか?
まー、コンサルティングファームであれば、そんな素敵な人が集まってて、教わらなくても「できて当たり前」なのかもしれないけど、むしろ最初は「できなくて当たり前」じゃないのか?
でも、著者さんはその「できない」ということに悩んでいて、それを一念発起して、それこそ一年で逆転する!
その辺りはやっぱり元々持ってる能力なんだろうなぁ、さすがコンサルティングファームに採用されるだけのことはある。
って考えると、社会現象として、新入社員は、「実は教えてもらえない?」ってことなのかな?
それって違くない?
いくら会社が忙しくたって、いくら人がいないからって、教えてもらえてしかるべきな気がしてならない。
だってしんじんなんだよぉ?
そういうことじゃないのよ、と言われればそれまでだけど、読み終わって、「ぶっちゃけ、なんでこれが本になるんだろう」と、ふと考えた時、著者さんのブログは読んだことはないけど、350記事で20万PV稼ぐそうだから、これって、私の「なんで本になる?」という疑問は間違いで、困ってる人が世の中に溢れてるのか!?
ってところまで考えて、愕然としたというわけ。
それに気がついた時、私はこの本のブログを書くべきだなぁと思ったのよね。
誰に必要って、私のような中堅社員じゃなくて、仕事がうまくいかないよぉって困ってる若手社員だよ。
もしかしたら中堅社員さんでもできない人もいるのかも。
こりゃえらいことだわ。
そんなわけで、私はこのご本の適用範囲からはなんとなく外れちゃうけど、むしろ若い人たちが実はどんなことに悩んでいるのか!?ということを知る上ですごく有効だったなって思ったのでした。
うちの新人、イマイチできないのよね〜って思ってる上司の皆さん、もしかしたら、それは、あなたが仕事の基本の基本を教えてあげてないからかもしれませんよ。
そんな意味で、新人くんたちと接する皆さん、読んで見てね!
きっとヒントになることがあると思いますよ。