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【読書】自分を責めずにはいられない人


自分を責めずにはいられない人 PHP新書



「罪悪感」という言葉
とても胸に刺さります。


いつもなんとなく「罪悪感」がついて歩くんですね。

何かうまくいかないことがあると、「自分のせいじゃないか?」
ってね。

もっと若い頃というか、小さい頃はいろんなトラウマからなのか、いい子でいれば褒められるからなのか、まぁ、原因はいろいろあるけど、何かうまくいかないことは「全部、自分に関係があって、自分が頑張らないからうまくいかないんじゃ?」なんて思ったことも。

誰かとコミュニケーションをとって、自分が思っているように「何かをしてもらう」、とか、コミュニケーションして意見を擦り合わせて、自分も相手に促されて、「妥協点を見つける」みたいな作業というのは、物凄く楽じゃないんですね。

もしも、自分で全てできるなら、それが楽に決まってるわけです。

でも、他に人が一人でもいれば、そうはいかない。

んでもって、協力してもらうってなことになれば、ますます大変。


そんな対人関係を思う時、何かうまくいかないのは、「自分のせいじゃないか?」って思ってしまうことがあるわけです。

これは対人関係だけに限らずに、自分として目標が達成できないような時にも起こって、いつもイライラを抱えているような気がするんですね。


それで、本書を開くと、「罪悪感というのはある程度誰にでもあるもので、それ自体が悪いのではなく、それを無意味にずっと持ち続けてしまうところに問題がある。」といったことが書かれているんです。


あー、確かにね。


明らかに自分がやらかしたことに対して、「罪悪感」を抱くのは普通のこと。

だけど、朝電車に乗って、目の前で化粧してるお嬢さんが眉毛を描いてる時に、いつも電車が揺れるところに差し掛かり、お嬢さんの眉毛が歌舞伎調の変な形になって、お嬢さんがイライラしていたとしても、それは私のせいではないわけ。

それは当たり前だけど、
実は、「そこは揺れるって毎日乗ってる自分は知ってた」わけで、教えてあげたら、あのタイミングで眉を書かなかっただろうとか。。。

いやいや、そうだとしても、それは自分のせいではないので、罪悪感を感じる必要はないわけなんだな。


そんな人いないっしょ?
って思うけど、追い詰められたり、日々が罪悪感だらけになると、そんなことも起こっちゃったりするかも。


そんなちょっとちょっとの罪悪感を日々、払拭していくというか、対応していく必要があるわけなのよね。



それで、本書を開くと、「罪悪感」を感じがちなシチュエーションや、鬱にまで発展するような「罪悪感」の実例がいくつも取り上げられているのです。


それ自体は、別にあまり珍しくもないというか、端的に、幼少期に毒親っぽい人に育てられたせいだとか、完璧主義が問題だ、とか、いろいろ出てくるんですけど、読みながら「まーそうよね。」って思うわけです。


そこは、とりたてて何か言うこともないけど、実は本書のポイントは第5章 罪悪感との向き合い方以降にある気がしてます。


この中で、自分の中にはどんな「罪悪感があるのか?」と言うのを明らかにしていくというか、気がつくためのステップがあるんですね。


ちょっと引用しますね。


罪悪感に気づいたら、次は自分が何について罪悪感を覚えているのか突き止めなければならない。罪悪感の内容をできるだけ分析することによって、必要な距離を置けるようになり、罪悪感に圧倒されずに済むはずだ。
そのために、自分自身に投げかけてみるべき質問を列挙しよう。

1.何のことで私は自分を責めているのだろうか?
2. どういう「落ち度」が私にあったのだろうか?
3.周囲の人も私を責めているのだろうか?それとも、自分で自分を責めているだけなのだろうか?
4.誰かを裏切るようなことを私はしただろうか?
5.もっと別の言い方やふるまい方を私はするべきだったのだろうか?
6.だとすれば、そういうふうに私がしなかった、あるいはできなかったのはなぜだろうか?
7.私は何を恐れているのだろうか?うまくやれなかったことだろうか、それとも他人に不快な思いをさせたことだろうか?

というふうに。



ここを読んで、早速、これを普段使ってるノートに書いてみたりして。


私のことを分析するなら、他人に対する要らぬ「罪悪感」と自分ができないことに対する要らぬ「罪悪感」というのがありまして、それって、ひとえに、完璧主義が祟ってるわけです。


いや、頭では完璧なんて無理!
と、思いつつも、「理想の私」はもっともっとすごい人で、もっともっといろいろできちゃうはずだ、と!

それと、現実とのギャップは「私の頑張りが足りないからだ」と思ったりしちゃうわけです。


でもね、そもそも「私は完璧なのか?」「その理想の私とやらは果たして現実に即した目標なのか?」そんなことを思う時、本書の表現を借りれば、随分と傲慢だというわけです。


あっ、確かにね。


「私って、そんなにすごいやつでもないじゃん!」ってのを、まず認めるところからいかないとダメなんだよね。


これね、書いてみると、簡単なことのようだけど、実は私は何年もこんなことと戦い続けているんです。


「私はもっとできるはずじゃないか?」からの「罪悪感」

そんなこと思わなくても、「十分やってるよ!!」って人に言ってもらってもダメなのよ。


自分で認めて、自分で修正しないと。


そういうことを認識させてもらうという意味で、私にはすごく意味のある読書だったなと、思っています。


万人にオススメするわけではないですが、言い知れぬ私のような「罪悪感」に悩んでいる方は、誰にお知らせする必要もないので、こっそり手にとってみてくださいませ。


もしかしたら、無意識にうまくいかなかったいろんなことに少し光をさしてくれるかもしれませんよ。





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author:ぷぅコッコ, category:ビジネス書感想, 06:26
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