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【読書】座右の書 『貞観政要』


座右の書『貞観政要』 中国古典に学ぶ「世界最高のリーダー論」


キンドル版も発売されてたんですね。
ってことには後から気がつくぐらい、即時予約で購入し、アマゾンさんに台湾まで届けてもらったご本です。


出口さんのファンを自認する私としては、ものすごく嬉しい反面、この「貞観政要」の勉強会に以前参加していたことがあったため、少し読むのが怖くもありました。


もしも、私がその当時感じたことと、このご本の内容というか、雰囲気がぶれていたらどうしようって、、、
ちょっと違うなぁ、なんというか出口さんだけじゃなくて、私にとっても貞観政要はとても基本となる素晴らしい本であるので、その思いが、うまく伝わるように作られているのか?ということを心配したというか。
そんな感じです。


それでも気になって予約してしまう訳です。


それでね、読むと、やっぱり止まらない。


本というのは色々な読み方があると思うんですけれども、このご本に関して言えば、「解説本ではない」ということで、しっかりと、出口さんのバイアスが乗っています。


それがいいか、悪いかは私にはわかりませんが、私にとっては、とても心地よいです。


出口さんの話を聞かれたことがある方や、最近ではテレビで見かけた方もいるかもしれないです。そんな時々で話される話の「出口さんの思考の原点」のようなものをこの本の中に、感じていただけるんじゃないかなと思っています。


私はこれまでに、何度も、出口さんが話される歴史の話や、「貞観政要」もそうですけれども、勉強会などに参加させていただきました。
私以外の参加者それぞれに色々な感想があると思うのですが、私の思う、出口さんの魅力は、「ぶれない」ことにあると感じています。


ものすごい数の読書と、旅と、人との出会いが出口さんの根幹を作り上げているんだと想像し、それが話を聞けば聞くほどに「ぶれない」なぁ、と、いつも感心しています。


その幹の部分に、「間違いなく刺さっている」ものの一つとして、この「貞観政要」があるな!と確信している訳です。




さて、この「貞観政要」なんですけど、上下巻ございまして、一冊、8500円とか9000円とかする訳です。


初めて見たときは、本当に目が飛び出ました。


それでも諸処の事情で運命に導かれるように買いまして、読みました。

そして、こちらの本の元になった勉強会です。


この本を読み始めた当初、本当はこのブログに詳しく勉強会の様子を書こうかと思ってたんです。

ですけれども、やめました。


皆さんに、このご本を買って、是非読んで欲しいからです。


その勉強会の風景は、この本を開けば、感じ取って頂けます。


さて、貞観政要の中では、同じような事柄が何度も、何度も、噛んで含めるように手を変え品を変え、繰り返されます。


その繰り返される部分を巧みに抜き出し、出口さんがお話しされたい「リーダーたるものの姿」を鮮やかに映し出してくれています。


この本を読むと、貞観政要の入り口に立てるんじゃないかなぁ、と、そんな感じがします。


「貞観政要」とは主にリーダーたるところの唐の皇帝であった李世民(太宗)について、その彼が素晴らしき名君であるところを余すところなく書かれている書物なのですが、私はこの貞観政要に出てくる人物の中で、「魏徴」になりたいと、勉強会に出て、魏徴を知った頃から思っていました。


魏徴と言う人は名君を支え、媚びることなく、部下の立場でありながら太宗を「諌めた」人です。


正しい行いというのは、時には対立を招いてしまったり、ましてや自分の上司を「諌める」なんて余程でないとできないだろうと思うわけです。


それでも国の行く末を案じること、すなわち現代で言えば会社の行く末を案じて「あえて意見を述べること」は必要なことなのだと、私は「貞観政要」に教えてもらいました。


だから私は魏徴になりたいと思うのです。


そんなことを前々から思っていた私に、この本は、最後の最後で「みなさんのまわりに、魏徴はいますか?」と問いかけてきます。


この一文を読んだ時、私には、まだやるべきことがあるなと、深く深く思ったりしました。


というわけで、思いがいっぱいありすぎでいつも以上にうまくブログが書けないわけですが、この本は、非常にわかりやすく、かつ、自身がまるで勉強会に参加しているかのように語りかけてくれています。


私はこのご本を企画した方を直接存じ上げないわけですが、同じ勉強会(と言っても、違う時期の会ですけど)に参加したものとして、彼(彼女)が思う、「出口さんの勉強会を書籍にしたい」という思いは伝わってきましたよ!と伝えたいです。


そんなわけで、出口さんのファンの皆さんだけではなく、名君というかリーダーたるものとはいかなる行動をすべきなのかを知りたい全ての方に読んでいただきたいと思います。
























貞観政要!!









author:ぷぅコッコ, category:ビジネス書感想, 19:18
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