「いい人」をやめる9つの習慣 (だいわ文庫)いい人だ!と思われたいと思って行動することは、こと私に関して言うとよくよくあることで、長年、本当に長い間、そんなことに悩まされてきたのです。
え?いい人じゃなかったら、悪い人になるの?
いえいえ、そうじゃないんです。
そもそもいい人って、なるものじゃなくて「いい人」なんですよ。
それでね、いい人と思われたいからという理由で、言われたことに「うん」って言い続けるのは、心の中では「いやだなぁ〜」って思ってるわけだから、「いい人」じゃないんだよね。
だったら、自分の「いい人」な部分はそのままに、少し、抗って、いやだなぁ〜と思うことをちょいちょいやめてみたりするってことからはじめませんか?
ってな話から始まるこのご本、なんとなく買ったのにものすごく必死に線とか引きながら読んじゃいました。
いい本に会ったなぁ〜って思います。
今まで悩みながら、もがきながらやってきたことに対して、「それでいいじゃない!」って丸をもらった感じがしたんですね。
「他人は変えられない、自分は変えられる」と、よく言いますが、実は自分を支えてきた「根本的な性格」みたいなものは実は変えられないんです。
というか、ご本によれば、変えなくてもいいんです。(頑張っても変わらないし)
これはどういうことかというと、「舐められやすい」とか「軽く見られやすい」なんて傾向はどんなにいやだったとしても、見た目というか相手が受け取る印象だから変わらないんですね。
見た目だもん、一夜にして美人になるわけがない。(もちろん、だから身だしなみしなくていいとか、そういう話ではないです。)
その特徴は特徴として、活かすことを考えましょってことかな?
例えば私は半導体メーカーでエンジニアをしている女性ですが、顔が童顔で太っているので丸っこいんですね。そうすると「怒らなさそう」なイメージなんですって。(そんなことないし、激怒してるけどなっ。)これはこれまで何人かに直接言われたので、きっとそうだと思います。
すると、「頼みごとをしやすい」という反面、「こいつの言うことは流してもいいだろう」みたいな態度に出る若者なんかがたまにいるわけです。(たまにですけどね。)
仕事ですから、やってもらわなくてはいけないことは何としてもやってもらうわけですけど、それは何も「私が言ったからやる」って形にならなくても、上司が言ったのでやるとかそんなんでも、まー問題はないです。最終的に出来上がれば良いからね。
だけど、全く同じことを話しているのに一方では話を聞くことすらしない、一方では「それは有効ですねぇ〜今すぐやります」みたいな態度をとられると、こちらとしては面白くない。
そんな若者には「もう、一切何も教えてやらん!」ってなるんだけど、そんな人はどんなに頑張ってもその人の性格だから変わらないんだよね。
それと同じで私の方もこの「ポヤーン」とした見た目が一夜にして変わるわけでもなく、そこはどうしようもない。
もう、それはそれでいいじゃん!ってことですよ。
その「親しみやすい感じ」を変えようとしなくていいんです。
でもね、「頼まれてもやりたくない」なら「やらない」って選択肢もとれるっていうわけ。
性格とか見た目とかは変えられないけど、考え方と行動は変えられるってことですよ。
「いい人をやめる」って題名にはなってますが、自分の中の「いい人部分を最大限に楽しく活かす」というのがこのご本の本当の意図で、無理やりなにか極端にやろうってことでは「ない」っていうことにすごく共感したんですよ。
やっぱり、「ぷぅコッコはそれでいいんじゃない?」って丸をもらった感じだなぁ〜。
人の悩みというのは人それぞれだと思うだけれども、「いい人でいたいのに、このままじゃ無理だよ!」って思っていらっしゃる方は一読されると良いと思います。
他の「いい人「本」」とはちょっと違った視点に立てると思いますよ。