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【勉強会】第二期 出口治明氏と古典を精読する会 5回目(最終回)その2
本日も【勉強会】第二期 出口治明氏と古典を精読する会 5回目(最終回)のまとめです(^ー^)ノ

その2ですね。

昨日のまとめはこちらから

貞観政要 上 新釈漢文大系 (95)のp.263の論太子諸王定分第九の第三章からです。

ここでは部下の褚遂良(ちょすいりょう)が太宗の第四子である魏王の使用する物品について皇太子よりも多く与えちゃっている月がありますけど、如何なものか?と諌めています。

皇太子がお小遣い、お給料かな?を1億円もらっていて、皇太子でもない息子が、1億5千万とか使っている月があるイメージです。

昔から、いかに愛していたとしても、正妻の生んだ子供とガールフレンドが生んだ子供を同じくすることはできないですし、そこには差別があることを誰もが知っていますと述べているんですね。

魏王は別にガールフレンドの子供ではないわけですが、皇太子とは違うわけで、皇太子に与えているものを超えて与えちゃうのは如何なものでしょうか?減らすって言ったって、まぁ8千万くらいまでにして、少なくしたからって困ることもないし。目立たなくなるじゃん!

むしろ、皇太子の扱いを雑にし、そんなことを続けていると、勘違いした輩が出て、大変なことになりますよ。

このことは私だけではなくて、みんなが言っています。と続けるのです。



しかし、ここから先が褚遂良のというか中国の家臣たちの賢いところです。このままの流れでいくと、与えちゃってるお父さんである太宗が悪い?もしくは望んでどんどん要求する魏王が悪い?どちらに振れても、太宗は面白くないはずです。

自分が悪いと言われて、確かにそうかもしれないけど、ちょっと認めづらいでしょうし、そもそも子供可愛さから与えちゃってるわけですから、その可愛い子供がダメだと言われるのもしのびないわけです。

それらを敏感に感じ取った上で、褚遂良は『魏王はすでに宮中からも出ていますから、良い教育係をつけさえすれば、倹約もするし、立派な人になるはずですよ。』と言って、みんながダメだって言ってることは太宗のせいでも、魏王のせいでもなくて、先生のせいです!と、太宗の機嫌を損ねず、認めさせる逃げ道を作っているのです。

さらに魏王のことを太宗が可愛がっているのもわかっているので、『魏王は王子ですから、ビシビシやる先生でなくても先生さえちゃんとしていれば、ちゃんと立派な人になりますよ。』と言っているんですね。


こんなふうに説得されたら悪い気はしないですよね。


太宗は、『深く褚遂良の言を納れ』とあるように『お前、めちゃめちゃ考えてるやん!』と、即日、魏王のお小遣いを減らしました。という話です。


人の心を動かす術を持っていますね。


さて、いわゆるガールフレンドというのは身分か低いために妻として認められないんです。どんなに好きでもってことです。

結婚したとしても、貴賎結婚と言われて、貴族は平民の血が混じるのを嫌がりますし、平民は平民で、越えられないかべがあると信じて生きているのに、自分と同じような身分のものが結婚しただけで貴族なんてあり得ない!ということで、社会が混乱するんですね。


これは第一次世界大戦の頃まである話ですから、そのへんから解放されたのもほんの100年くらいってことになります。(王様のいる国はまぁ、まだまだ感覚的にはあるけどね。)



さてさて、ここまで鋭く政治を担ってきた太宗さんですが、なんか今回の皇太子をきめるあたりのくだりはいわゆる親バカっぷりにより、やっぱり鈍って見えますよね。それってなぜなんでしょう?


太宗は名君ですけれども、やっぱり人の子なんだと思います。


人間のわからないものというのの筆頭は『自分自身』ですが、二番目にわからないのが『子供』だそうです。その次が恋人とか夫婦だったりするんです。


恋をしているときはみんな盲目ですが、夫や妻となると、意外によくみていて諌めてくれたりなんてこともあったりして。



うーんと、長くなったので今日はおしまい。
次は金曜日にアップしまーす(^ー^)ノ

author:ぷぅコッコ, category:セミナー・勉強会, 19:23
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