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【勉強会】第二期 出口治明氏と古典を精読する会3回目 その2
本日はp.208 第八章よりまとめていきます。


この章の最初の節にこんな言葉があります。
尚書の萬機は、寔に政の本と爲す、と。

これは通訳によれば『尚書の担当する政務は、まことに政治の根本である』と言います。


ここで、尚書とは行政の中心をなす官署を表しておりまして、今で言うならば内閣府ですかね。


この一言を聞いただけで、『うぉっ、こいつ、並々ならぬ覚悟でなんか言おうとしてるなぁ〜』というのがみてとれます。

私、自分で読んだ時はピンと来なかったんですけどようするに『内閣府というのは政治の中枢を担っている大切な部門です。それはおわかりですよね?にもかかわらず。。。』と、続いていくことが予想されるわけで、ようは『今の内閣府、こんな理由でおかしいでしょお?』って勅語しようとしているということ。

それって現政治にたいする政治批判なわけで、下手をすると首が飛ぶような(この時代なら本当に処刑さてしまうかもしれない級ですね)ことをまさに言おうとしているわけで、それは『こいつ、命をかけてなんか言おうとしてる!!!』となるわけです。

さて、これを言ったのは劉洎(りゅうき)さんという人ですけれども、この章を読み進むと彼はこんなことを言います。

まず、いわゆる内閣府っての政治の中枢だし、それを執り行う人を選ぶのはめちゃめちゃ難しいです。

その上で唐の国ができたころのことを述べて、そのころは組織というものはまだまだできていなかったけれども、国のはじまりはうまくまわっていました、と。


でも、最近は文書が滞ったりしているのはなぜか?


それは最近では徳のあった人の子供であったりが高い地位についていて、その才能が任務にふさわしくなく、ただ権勢を振るうだけだからですというのです。


八章の3節目には、そのダメっぷりが書かれています。まず、非難を恐れて、グズグズして決断できず、わざと日時を延長したり、文書ができたら仕事が終わりと思っていて、その内容の是非は追求しないなど。。。よくよく最近のダメな会社にありがちなことが書かれています。

いやぁ本当に。

ここで彼はこう言っています。
天工、人代る、焉んぞ妄りに加ふ可けんや。

官というものは天の仕事を人が代わって行うものでありますから、才能のない者にやたらに官位を加えてはなりません。


国家に功績のあった人たちは処遇は与えるけれども、権力の座にはつけてはいけないってことです。

だとすると、財政に余裕がないときなんかはぶっちゃけ泣いてもらいましょうってなイメージです。

現代でいくとむかーし功績のあった方には顧問や相談役にはなってもらうものの、子会社の社長にして全権を与えるってはないよって感じですね。


うん。


手厳しい。


そう言って、じゃあ誰を使うって!俺じゃね?って売り込んでいるわけです。

なかなか命知らずな行動です。

そうなんですけれども、そこまで言われて現政権をこき下ろされたわけですから太宗さんきっと面白くはなかったはず、にもかかわらず、少し経ってから尚書右じょうの職に劉洎をつけたという話でした。


命にかえても譲れないものがあるといいますが、まさにこの時代、国を思い行動に出るものでいて、その上でそれを認める良い皇帝がいるということで、カッコいいです。


現代社会では殺されるところまでいくことはないはずですので、こうありたいものですよね。(まっ、簡単ではないですけれども(^ ^))


この章あたりから、参加者の方の議論も白熱してきますよ(^ ^)


次回、お楽しみに!


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author:ぷぅコッコ, category:セミナー・勉強会, 18:15
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