仕事をしてると、上司から「なんで?」と聞かれることがある。
これは、台湾に限らず、昔もあったので別に、台湾特有の事情ではない。
大抵の「なんで?」は、上司の意に沿わないということだ。
その昔は、「なんで」と言われて、私なりに思うところもあったので、戦った日々もあったり、なかったり。
(どっちなんだ(笑))
前職はまー、合併とかいろいろあって、最終的には、社風ごと変わっていったので、なんとも言えないけど、割と上司に物申すというか、フランクに「え?それは違くないっすか?」って言える雰囲気だったので、当然、自分で考えて、必要だと思ったことに、疑問を呈されたら、戦う。
という社風だった。
そして、時は流れ、そんな社風じゃないかな?って場所を経験する頃には、特に戦う必要もなく、割と惰性で仕事してもなんとかなっちゃってた。
そんな安住の地を捨てて、台湾に渡ってきたもんで、いろんなことがある。
もちろん台湾人の方々の特性もあるし、そもそも最初は、指示が半分くらいわかってなかった気がする。
単純に語学力の問題である。
そうすると「なんで?」と聞かれて、きちんと答えられるわけもなく、「なんでだろう?」「ってか、なんで今ここで私はなんでって言われてる?」って自問自答してる間に、返答がうまくできるわけもなく、「まぁ、次はこうやって!」みたいなことを言われる。
そうかぁ、なるほどね。
ある程度話がわかるようになると、社風なのか文化の違いか?そんなことで「なんで」って言われ、注意される。
あっ、これ、やっちゃダメだったんだ。
あー、そう。わかった!!
その「なんで」の意味が知りたくて、ほかの同僚に聞いたりすると、やっぱりやり方が違うみたいで、逆ギレされたり。。。
なんででしたっけ?
そんな時期もありました。
そして今。
「なんで」に対抗する。
相変わらず、意味がわからないこともあるけど、「なんで」に対して実は理由がある場合もある。
スラスラではないにしても、「その時はそういう指示で、この処置にすると決めましたよね。」
「わかった、次はやって!」
って対応になったりする。
未だにわからないこともたくさんあるけど、一度、「なんで」と投げかけられたものは、私の中で「標準作業」に認定されるので、次は、「なんで」されないというわけだ。
こういったことは、文化の違いで紐解くこともできるだろうし、人種の違いもあるだろう。
そういう論法を展開することもできると思うけど、私はそんなことを考えていない。
少し台湾で仕事をした今、だからこそ、余計に思う。
仕事をすることは、日本であれ、台湾であれ、なんら変わらない。
会社ごとに在り方が違うのは、そんなの日本もそうだ。
合併で社風が変わる姿を見れば、「受け入れるか」「受け入れないか」くらいの違いしかない。
上司も同僚も台湾人だから大変だろう?
別に、台湾人かどうかは、ほとんど関係ない。
確かに、「こうやってくれたらもっといいのに」ってことがないわけじゃない。
でも、よく考えたら、そんなやつ日本にもいくらでもいたし、日本語で喋っても、私がやってほしいことが伝わらなかった人もいる。
あからさまに女性蔑視なのかわからないけど、しょうもないことで突っかかってくる後輩もいた。
上司もそうだ。
日本にもいろんなタイプがいる。
それと同じだけ台湾にもいるというだけ。
そんなもん揺るがないのよ。
だって、たかが仕事だもん。
そんなわけで、語学の問題を超えて、もしかしたら文化の問題かなんていう、どうでもいいモヤモヤを超えて、上司との関係を考える時、
「なんで?」
には、割と冷静に、サクサク答えられるようになってますってことね。
時間はかかってるようだけど、そーでもないかも。
あんまり器用な方じゃないから、日本で転職しても同じくらいかかったんじゃないかなぁ。
なにも変わらんね〜。
ひとって、そんな風にできている。
というか、少なくとも、私にはあんまり関係ないみたいね〜。